チラシなど
8月のUPLINKでの再上映に向けて、チラシを印刷しなければならず、今回も高木さんに頼むことにした。チラシ裏面の劇場情報などを入れる部分のレイアウトをお願いするために、原稿を送った。送ったのはいいのだけど、トークショーなどの詳細がまだ決まっていないので、ホームページで発表にした。効果は低いでしょうが、初日は舞台挨拶、ということで。
その後、UPLINKにはポスターと予告編を届けた。
2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。
8月のUPLINKでの再上映に向けて、チラシを印刷しなければならず、今回も高木さんに頼むことにした。チラシ裏面の劇場情報などを入れる部分のレイアウトをお願いするために、原稿を送った。送ったのはいいのだけど、トークショーなどの詳細がまだ決まっていないので、ホームページで発表にした。効果は低いでしょうが、初日は舞台挨拶、ということで。
その後、UPLINKにはポスターと予告編を届けた。
今日はいくつか、今後の上映のことで細々とした用事がいくつかあった。
映画を見たい、見せたいと思う人がいる限り、僕の方もちゃんと上映できるようにしなければ、とあらためて思う。全国的な上映にはまだまだほど遠いけど、上映するのも作ったものの責任でもあるなあ、と思う今日この頃。
上映したい方がいましたら、問い合わせからメールをください。(本当は上映の案内を載せなければいけないのだけど、まだ作れていない。)
昨日は長野県松本市のまつもと市民芸術館で『船、山にのぼる』の上映があったので行ってきた。新宿から約3時間。意外と早く着いた。
上映1時間ほど前について、関係者の方々にご挨拶。トークの打ち合わせ。2時から小ホールで上映。どのくらい来てくれるのか心配ではありましたが、まずまず来てくれたのではないか、と思います。僕も見てくれる方の反応が気になるから、一番後ろから見てました。皆さん、とても集中して見てくれていました。それはそれで、ちょっと不安になったり。
上映後、トーク。ついついしゃべりすぎた。長野と言えば、元知事の田中康夫さんの”脱ダム宣言”があったところで、個人的にも、灰塚ダムおよび「船をつくる話」も少なからず影響があったから、その変の話もしました。加えて、9月からフレデリック・ワイズマンの特集を始めるとかで、少しその辺の話も。質疑応答でも、活発な質問がありました。
以前からお付き合いのある、テノール歌手の狭間壮さんと由香さんも見に来てくださいました。
夜の上映まで時間があったので、周辺をぶらぶらと。とても蔵が多い街で、情緒もたっぷり。いいところだなあ、というのが素直な感想です。1ヶ所、最も気になったのは、変わったデザインの市営住宅団地でした。
夜の回もそこそこ来てくださいました。2回上映で多くの方がアンケートを書いてくださり、びっしり書き込まれたアンケートを読んでいると、ああ、映画を作ってよかったなあ、としみじみ思います。
夜、打ち上げ。今回の上映は、CINEMAセレクトの宮崎さんが紹介してくださり、実現した企画。途中まで僕はよく分からなかったのだけど、まつもと市民芸術館は演劇・コンサートは活発なのだけど、自主企画としては映画上映をやってなかったそうだ。そこで、今年から映画上映の企画をすることになり、光栄なことに、その第1弾が『船、山にのぼる』だった、というわけだ。伊藤豊雄設計の建築は素晴らしい。開館にあたっては色々な意見があったようだけど、とにかくいい企画が続いて欲しいなあ、と思う。
1泊して、次の日(今日)は午前中、観光。昨日、時間が合わなくて行きそびれた松本市美術館へ。ここは、草間弥生さんの作品が常設されていて、外には草間さんの巨大なオブジェが。自販機&ベンチまで水玉模様なのはさすがにびっくり。常設展示の中では1940年代・50年代の古い作品が見れたのがよかった。その後、ギャラリー自遊石へ。開いていないのにわざわざ開けていただいて恐縮。伊藤博敏さんの作品を見せていただく。石なのに柔らかさを感じる作品の数々が面白かった。
最後に、松本城に行って、天守閣に上る。そういえば、僕は高校の修学旅行が信州だった。松本城はバスの窓から「あれが松本城です」と言われて見ただけだったことを思い出す。20年以上の時を経て、やっと上ることが出来た、というわけだ。
いろんな意味で有意義な2日間でした。
まったくの雑談。
最近、バンドの中にホーンセクションを含むバンドが増えてきた。東京スカパラダイスオーケストラの成功もあってか、スカ系のバンドも多いし、ファンク系のバンドも結構ある。ジャズも多いな。もっとも僕は、どうもスカがあまり好きではないので、聞こうかな、と思いつついつもやめてしまう。舞台では「ブラスト!」もあるし(僕はDVDでしか見ていない)、「ブラス甲子園」なる応援席で演奏される曲を集めた企画ものCDもヒットしたみたい。映画では『ブラブラバンバン』もあった。(もっとも、ブラスの魅力としては『ドラムライン』の方が面白いと思う。)
なんでこんなことを書いたかというと、突然、スペクトラムが聞きたくなったから。70年代末、実質的には2年間しか活動しなかったけど、いまだに「伝説」が語られる日本のブラスロックバンド。和製アースウィンド&ファイヤーなんて言われることも。(本人たちは初期シカゴの影響が強かったようだけど。)(プロレスファンにはいまだにスタンハンセンのテーマのバンド、かな。)小学校の時、好きになってファンクラブまで入っていた。(今のところ唯一。)いわゆるブラスロックって結局、根付かなかったけど、今聞いてもかっこいい、と僕は思う。だから、なかなかホーンが入ったバンドを聞いても、何か物足りないんだよな。
僕はスペクトラムの影響もあって、中学・高校は吹奏楽をやってました。(当時、全国にそういう人がいっぱいいたみたい。)演奏してたのは、ユーフォニウムという、知る人ぞ知る、という楽器でしたけど。
ホーンが入ったかっこいいバンドを聞きたいです。
明日はまつもと市民劇場で上映。どれぐらい人が来てくれるか、楽しみでもあり、不安でもあり。でも、きっと楽しい上映会になると期待してます。松本市で1泊。
午後、UPLINKに行って、上映についての打ち合わせ。他の映画とのからみもあって、なかなかプログラムを組むのが大変そうだが、上映日時が決まった。8月9日~28日連日11:00~(1回上映)となった。僕としては再上映が決まって、うれしい!のではあるのだけど、UPLINKに迷惑をかけるわけにはいかないから、ちゃんと観客を集められるよう、宣伝をやらないといけない。ユーロスペースでの公開が終わって1ヶ月以上経っているから、もう、情報もそれほど残っていないだろうし。(このホームページへのアクセスもめっきり減った。)まずは、近々にチラシを印刷しないと。加えて、鎌田さんの指示もあって、予告編も1分にして欲しい、とのこと。
出来るかいなあ、と思って、事務所でちょっと予告編の再編集をやってみた。少しずつ切っていったら、結局、頭と後半をつないだようなものになった。それでも1分になったから、よしとしよう。
夜は、VIDEO ACT!のスタッフでもある、土屋トカチさんが作った『フツーの仕事がしたい』という、ドキュメンタリー映画の完成試写会へ。昨日の毎日新聞夕刊でも大きく取り上げられていたので(今売れている「蟹工船」にひっかけて、現代版「蟹工船」という見出しがすごいね。)、溢れるんじゃないかと思って、早めに会場に行った。(ほぼ満席。)
この映画はセメント輸送の運転手・皆倉さんが、めちゃくちゃな労働環境を改善したいと思い、労働組合に入ったところ、脱退の脅迫を受けたり、体を壊しなりしながらも闘い続ける姿を追ったもの。こう書くと、なんだか勇ましいが、主人公の皆倉さんはどちらかというと、頼りなげ。組合の強力なバックアップが見もの。(余談ですが、多く登場している組合の某氏が大学の先輩だったりする・・・)途中、監督のトカチさんも会社側の暴力的な連中に小突かれる(よってカメラはぐらぐら)シーンなど迫力満点。以前、20分のバージョンを見ていたので、見たことがあるシーンも多かったけど、長編にした意味もよくわかる作品でした。多分、今後、反響をよんでいくんじゃないか、と思います。
今日、前売り券の精算の件で某所に行ったところ、たまたま偶然、『バックドロップ・クルディスタン』の試写をやっているのに気付いた。そうだ、今日が最終試写だったのだ。たまたま時間が一緒になったのも、本当に偶然。こんなこともあるんですね。監督の野本さん、プロデューサーの大澤さんにご挨拶。公開まで1ヶ月。最後の追い込みで大変だと思うけど、ヒットして欲しい、と思う。まあ、僕が心配しなくても大丈夫だと思いますけどね。
前売り券の回収がやっと終わったので、ユーロスペースに報告した。これから精算。
前売り券の精算が全て出揃ったので、とりあえず、枚数などをまとめる。こうした会計はあんまり得意じゃない。でも、自分でやるしかない。
某地方紙での連載原稿の校正。最後の2回分を書き直して、よくなったと思うのだけど、どうだろう。
最近読んで面白かった本。「カーブボール」。タイトルだけ見ると、野球の本のようだけどさにあらず。この本はイラク戦争をおこしたアメリカがその「攻撃理由」としていた情報の奇奇怪怪の詳細をものすごい調査で暴き出した本。僕もパウエル国務長官(当時)の国連演説を生放送で固唾を呑んで見ていた記憶があるが、聞きながらイラクが持っていると言われた「移動式細菌兵器製造工場」とされたトラックの話はあやしいなあ、と思っていた。この本では、イラクからドイツに亡命したたった一人(彼のコード名がカーブボール)の証言(それも後にウソと分かる)が、回りまわってアメリカの開戦理由となる様子を描いている。これは諜報の「失敗」なのだろうけど、それで殺された人達はたまったものではない。もっとも、ボブ・ウッドワードの本を読めば分かるが、イラク戦争を起こすのはアメリカにとって(というより、ブッシュ政権にとって)規定路線だった。その「理由付け」を探していたにすぎないのだけど。(それにしても、戦争にこういうことを言うのは適切ではないが、本末転倒とはこのことだ。)500ページを越える本だけど、あっという間に読めた。
午前中、牛込箪笥区民ホールにて、平和のためのコンサートのリハーサルに立ち会う。音大出での錚々たる人たちに混じって、僕が何かを言うのもおこがましいが、ステージ上の見栄えぐらいは言えるかなあ。クラシックのコンサートとは言え、ピアノの位置などを確認しておかないと、当日のステージ進行に支障をきたすから、そういう細かいことを確認。あとは当日のリハーサルで確認しよう。
その後、事務所に行って、いくつかの連絡。ユーロスペースで公開した時の前売り券の精算がほぼ出来た。近々、劇場との精算をしないと。
早めに家に帰って、某新聞での連載原稿を書く。ちょっとふんずまりとなって、どうかな、と思っていたら、案の上、その指摘。また、少し直そう。
いつ頃からかよくわからないが、東京では毎月1日が「映画の日」で、多くの映画館で1000円で見ることができる。昨日、今日が映画の日だということに気付き、何か見よう、と思ったのだ。今日も例のごとく、遠出をせずに、地元、錦糸町で。
見たのは『ランボー 最後の戦場』。なんだかんだとシリーズを全部見ているのだけど、特段、思い入れがあるわけでもない。ただ、1作目は好きなほうだと思う。
で、今作。日本語タイトルが出た時に、原題はどうなっているか、ちと気にかかる。ご存知のように、1作目は「First Blood」であって、日本で『ランボー』のタイトルで公開したらヒットしたから、その後、英語タイトルにも「ランボー」がついたわけだ。で、今作は「John Rambo」と出るではないか!何気ないけど、監督を兼ねるスタローンの意気込みをタイトルにみた。
<以下、ネタバレあり>
よりにもよって、今回の舞台がミャンマーと聞いて、どうしたものか、と思ったが、軍事政権を批判したいのもまあ、分かるが結局のところどこでもよかった、はずだ、多分。とにかく、人体爆破、首切りなどの残虐描写のつるべ打ち。ここにも『プライベートライアン』症候群があるわけだけど、結果、アクション映画にありがちなカタルシスがどんどんそぎ落とされ、終わりにはどうしようもない虚無感が漂う。そう、ランボーというキャラクターを終わらせるために、こういう描写が必要とされたのだ。(本当は逆だろうけど。)だから、僕は、実家に帰るランボーの姿に少し心動かされた。思えば、ランボーは戦友の家を訪ねるところから始まったのだし。今は亡きジェリー・ゴールドスミスのテーマ曲も頭と終わりで聞けてよかった。なんだかんだと言われてきた80年代のアクション映画がある一つの終焉を迎えたのだ、と思った。(自ら引導を渡せたスタローンは、ある意味幸福な俳優なのかもしれない。)