新井秀雄さんのこと
元国立感染症研究所主任研究官・新井秀雄さんは僕の前々作『科学者として』の主人公。映画を作ったことが一つのきっかけとなって、ご自身の著書「科学者として」を幻冬舎から出版、さらにそのことを契機として所内で厳重注意処分を受けてしまった。新井さんは処分撤回を求めて裁判を提訴するのだけど、その裁判を支援するために、新井秀雄さんを支える会を作ることになった。行きがかり上、僕が事務局長になってもう7年が経過した。思えば、裁判を提訴するころは『ニュータウン物語』の撮影に入ろうとしている慌しい時だったことを思い出す。実は、『科学者として』の続編を作ろうとしていたのだけど、(『ニュータウン物語』の撮影と並行して撮影していた。)、新井さんが退官された2003年3月末までは撮影していたのだけど、形にならなかった。(後に3分の短いものは作るのだけど。)とにもかくにも、支える会の事務局長だけはなんとか投げ出さずにきたのだけど、裁判が最高裁にいってからはほとんど何も出来なかった。そんな裁判も、昨年末に終結。支える会としても今後どうするかを決めなければならず、今週末総会を開く。
その総会資料を作らなければいけないので、今日はその日にあてていた。
だけど、いざやろうと思うとぐずぐずと取り掛かることが出来ず困った。そうも言ってられないから、えいやとパソコンに向かう。
総括文を書きながら、出来なかったことがあれこれ浮かびつつ、それでも何とか裁判を支援できたのではないか、とも思う。いずれにしても、今週末で一区切りをつけなければならない。