まつもと市民芸術館
昨日は長野県松本市のまつもと市民芸術館で『船、山にのぼる』の上映があったので行ってきた。新宿から約3時間。意外と早く着いた。
上映1時間ほど前について、関係者の方々にご挨拶。トークの打ち合わせ。2時から小ホールで上映。どのくらい来てくれるのか心配ではありましたが、まずまず来てくれたのではないか、と思います。僕も見てくれる方の反応が気になるから、一番後ろから見てました。皆さん、とても集中して見てくれていました。それはそれで、ちょっと不安になったり。
上映後、トーク。ついついしゃべりすぎた。長野と言えば、元知事の田中康夫さんの”脱ダム宣言”があったところで、個人的にも、灰塚ダムおよび「船をつくる話」も少なからず影響があったから、その変の話もしました。加えて、9月からフレデリック・ワイズマンの特集を始めるとかで、少しその辺の話も。質疑応答でも、活発な質問がありました。
以前からお付き合いのある、テノール歌手の狭間壮さんと由香さんも見に来てくださいました。
夜の上映まで時間があったので、周辺をぶらぶらと。とても蔵が多い街で、情緒もたっぷり。いいところだなあ、というのが素直な感想です。1ヶ所、最も気になったのは、変わったデザインの市営住宅団地でした。
夜の回もそこそこ来てくださいました。2回上映で多くの方がアンケートを書いてくださり、びっしり書き込まれたアンケートを読んでいると、ああ、映画を作ってよかったなあ、としみじみ思います。
夜、打ち上げ。今回の上映は、CINEMAセレクトの宮崎さんが紹介してくださり、実現した企画。途中まで僕はよく分からなかったのだけど、まつもと市民芸術館は演劇・コンサートは活発なのだけど、自主企画としては映画上映をやってなかったそうだ。そこで、今年から映画上映の企画をすることになり、光栄なことに、その第1弾が『船、山にのぼる』だった、というわけだ。伊藤豊雄設計の建築は素晴らしい。開館にあたっては色々な意見があったようだけど、とにかくいい企画が続いて欲しいなあ、と思う。
1泊して、次の日(今日)は午前中、観光。昨日、時間が合わなくて行きそびれた松本市美術館へ。ここは、草間弥生さんの作品が常設されていて、外には草間さんの巨大なオブジェが。自販機&ベンチまで水玉模様なのはさすがにびっくり。常設展示の中では1940年代・50年代の古い作品が見れたのがよかった。その後、ギャラリー自遊石へ。開いていないのにわざわざ開けていただいて恐縮。伊藤博敏さんの作品を見せていただく。石なのに柔らかさを感じる作品の数々が面白かった。
最後に、松本城に行って、天守閣に上る。そういえば、僕は高校の修学旅行が信州だった。松本城はバスの窓から「あれが松本城です」と言われて見ただけだったことを思い出す。20年以上の時を経て、やっと上ることが出来た、というわけだ。
いろんな意味で有意義な2日間でした。