2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2008/5/11 日曜日

いくつかの雑事/『ミスト』

今や誰も住んでいない実家であるが、電気・水道などを止めることなくそのままにしてある。(諸般の事情で使う可能性もあったから。)さすがにそのままではまずいので、とりあえず、僕の名義に変えることにしていた。いつくか書類が来ていたので、変更の手続き。電話だけはちょっとやっかいなので、引き続き明日以後だな。

だらだら読書をしながら、体調も戻ったので、夕方、映画を見に行った。自宅の近くにシネコンがあるというのは、楽でいい反面、見る映画が偏るけど、まあ、いいか。

見たのは『ミスト』。僕へ別に原作・キングのファンでもないのだけど、テレビでチラッと見た”霧”の映像に惹かれたから。映画はいたって簡潔で、パニックに陥ったスーパーでのあれこれも、キリスト教原理主義的な人物も、まあ、それなりに面白い。クリーチャーもB級のテイストを生かしながら、まあ、面白い。全体的に演出もソリッドで2時間が意外と苦もなく見れる。ラストは確かに後味悪いけど、ここまでいってこそ、という気もする。特段良いとも思わないけど、別に悪くもない、そんな映画。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:51:54

2008/5/10 土曜日

体調がよくない・・・

朝起きると頭が痛い。風邪か・・・どうか分からないが、予定がないことをいいことに、今日は何もせず、お休み。

一日中、読書。最近、久々に小説を読んでいる。音楽もハードなものを聞いたり。何か心境の変化があったのかなあ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:51:42

2008/5/9 金曜日

大阪ピンチ!/灰塚神楽団/東京再上映決定!

現在、大阪のシネ・ヌーヴォで『船、山にのぼる』を上映中だけど、昨日はかなり少ない人数だった。どうすればいいのか・・・。ここ東京からではなんともしようがないのだけど、最終週である、来週にはなんとか来場者が増えて欲しい、と祈るしかない。

映画の中で灰塚の灰塚神楽団が登場するのだけど、来月、6月14日に横浜のBankART1929で公演することがほぼ決まった。映画の上映をどうするかは未定なのだけど、公演だけでもぜひ見て欲しい。僕はその日、日中、”平和のためのコンサート”の舞台監督をやっているので、夜、ぎりぎり間に合う、という感じですが、駆けつけようと思っている。

そんなことが決まってきた、と思っていたら、『船、山にのぼる』の東京再上映も決まりました!渋谷にあります、UPLINK Xにて、7月に2週間。(時間未定。)詳細が決まるのはもう少し先ですが、うれしいことです。まあ、また宣伝などで胃が痛いとは思いますけど。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:21:32

2008/5/8 木曜日

灰塚上映/残務整理は続くよ

7月21日に現地・灰塚での上映を企画してくださっている方からの連絡によりますと、なんと上映だけではなく、風の楽団メンバーである、山本公成さんのコンサートも同時開催予定だとか。行こうかどうしようか迷っていたのだけど(なにせ交通費が持ち出しになってしまう・・・)、これは行かねば、と思っているところです。船もえみきも気になりますからね。

事務所に行くと、ユーロスペース、およびメイシネマから物販物、上映テープ、予告編など諸々がどかどか届く。残部などを確認しつつ整理。他にもいくつか連絡事項。こうした地味な残務整理が続く。

明日の午後、某所にて打ち合わせが決まる。いい話が進むことを期待。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:51:23

2008/5/7 水曜日

残務整理

ユーロスペースでの上映が終わってしばらく経つけど、大阪に行ったりゴールデンウィークがあったりで、やらなければいけないことを後回しにしていた。

とりあえず、あちこちに預けていた前売り券の精算を済ませないと、ユーロスペースとの精算も出来ないので、自分が預けていた分の精算を済ませるべく、あれこれ連絡、郵送で精算のお願いなど。こういう細かい事務的なことは苦手なのだけど、やらないと、ね。しばらく続きそうです。

大阪での公開はレイトショーになってからちと苦戦している。今から、東京から出来ることは限られているけど・・・気になります。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:39:19

2008/5/6 火曜日

ふじ祭り

今日は一日のんびりと。

夕方、亀戸天神に出かけて、ふじ祭に行った。早く咲いたせいか、天気が悪かったせいか、もうかなり散っていた。ちと、残念。

焼肉を食べて帰宅。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:30:21

メイシネマ3日目

メイシネマ祭08も今日が最終日。映写のお手伝いもあって、1本目から行く。

亡くなられた渡辺哲也監督追悼の2本。『牧野富太郎と「牧野日本植物図鑑』は以前、見たことがあったのだけど、今回再見して、美術映画としても面白いことを発見。何せ、植物図鑑の図が素晴らしいのだ。『四季 穂高』は別の映画と勘違いしていて、見てよかった。とにかく美しい映像と音楽でつづる映像詩。穂高だけでここまで美しい映像を撮った撮影に脱帽。

その次が、『船、山にのぼる』上映。大勢の人が見に来てくれてよかった。加えて、僕より年上の監督・カメラマンが何人もいて、ちょっと緊張感も。上映後、短いトークと質疑応答。ロビーで何人かと話をしていると、福岡から来た方もいてびっくり。とにかく、メイシネマで上映してもらえたことは僕の名誉。

3本目が渋谷昶子監督 『サッチャン 作曲家・大中恩の世界』。サッチャンとはもちろん、有名な童謡だけど、作曲家のことなど全然知らなかった。とても魅力的な方で、作られる合唱曲もなじみ易く、フランス的なエスプリが漂うような感じもする。僕は、ワイド画面って、インタビューには向かないと思っているのだけど、さすがに合唱団が並んだ絵はワイドならでは。渋谷監督の『兼子』もよかったなあ。(ちなみに、デビュー作も見たことがあって、これもおもしろかった。)

4本目は小池征人監督『いのちの作法』。まあ、とにかくいろんな要素が一杯詰まっていて、簡単に感想を書くことが出来ない。介護のこと、障害者のこと、福祉のことなどが「いのち」をキーワードにつながっていく。岩手県西和賀町が舞台。

それにしても3日間、多くの人が来場していた。かなり前には数人しかいない作品などもあって、もう、続かないんじゃないかと思ったこともあったけど、最近は定着してきたような気がする。それから、あらためて思ったのだけど、これだけ毎年、日本でドキュメンタリーの新作がちゃんと作られているんだな、ということを確認できる。僕も刺激を受ける。

上映後、打ち上げ。いろんな方といろんな話をした、と思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 1:01:56

2008/5/4 日曜日

メイシネマ2日目

今日も小岩でメイシネマ。

11時から岡村淳監督の『あもーる あもれいら第1部』。とにかく、ブラジルで次々と作品を作り続けている岡村さんの旺盛な製作に脱帽する。このゴールデンウィークにも各地で上映会があるらしく、来日されていた。すっかり、「岡村ファン」がいるに違いない。ぼくも、このメイシネマで何本見てきただろう。いつか誰かが一挙上映をやって欲しい。今作はブラジルのアモレイラという町の保育園の様子を描いたもの。とにかく、子ども達のにぎやかさと日本から渡ったシスター達の飄々とした保育振りが微笑ましい。第1部とのことで、雰囲気としては「序章」という感じもあって、2部・3部と見て見たい、と思う。(今年2部は完成させるとか。)多分、今もっともファンキーな監督でしょう。

2本目の『ガーダ』は前に見ていたので(傑作!)、パスしてご飯を食べに行った。

3本目の原村政樹監督の『いのち耕す人々』を見る。山形県の高畠町で有機農業に取り組む人々を見つめる。途中、20年前の農薬空中散布を巡る激論・反対運動の様子が映され、とても強い印象を残すので、何かの映画の1シーンなのかな、と思っていたら、原村監督が言われるには、未完のドキュメンタリーがあったのだとか。そういう意味では、原村監督にとっては、自分の落とし前をつける意味もあっただろう、と思う。映画で興味深いのは、都市の人々と農家の交流。ああ、いいなと思うシーンがいっぱいあった。と同時に、自分がひねくれているせいもあって「ストン」とこない、もどかしさもあった。(映画はとても丁寧に描かれているので、僕の受け止め方の問題です。)

4本目の『花の夢』(これも傑作!)はすでに見ていたこともあって見ずに(東監督も来られていたのに、申し訳なく辞去のあいさつ)帰宅。

明日は、いよいよ『船、山にのぼる』の上映。

大阪の上映も気になるなあ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:36:32

2008/5/3 土曜日

メイシネマ1日目

今日から始まったメイシネマ祭08。4本の上映作のうち、すでに3本は見た作品だったので、今日は1本だけ。

見たのは青原さとし監督『藝州かやぶき紀行』。5月末からポレポレ東中野で上映予定とかで、東京では初上映、とか。昨年、広島県では公開されている。青原さんとは妙な縁があって、青原さんの『土徳』のことを教えてくれたのは父だった。それも、浄土真宗関係の新聞に載っていたのを教えてくれたのだ。青原さんも実家がお寺、ご本人も得度されている。『土徳』を見たしばらくした後、僕の前作『ニュータウン物語』を広島市の横川シネマで上映した時は、対談もさせていただいた。

と前置きが長くなったが、『藝州かやぶき紀行』。今や少なくなったかやぶきの家。この映画では、広島県のかやぶき職人、家を中心に、職人が山口、福岡、はたまた大阪・京都まで出稼ぎに行って、かやをふいていた足跡をたどる。その描写の丁寧さや、探究心に驚く。こういう細かさは僕にはまねが出来ない。民俗学が好きな人には必見の映画であろう。

さて、今日から『船、山にのぼる』の大阪上映も、レイトショー。どうなりますか、ちと心配。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:45:24

2008/5/2 金曜日

散髪/メイシネマ

伸びっぱなしになっていた髪を切る。大体、不精なほうだから、髪がばさばさになっていた。もっとも、これでも切るようになったほうだけど。

明日から、ゴールデンウィーク恒例”メイシネマ祭”。僕のようなドキュメンタリー映画が好きな人間にとっては、毎年、わくわくするような季節だ。(5月に開催するから、メイ・シネマなわけです。)昨年は実家の事情で1日も行けなかった。確か、かれこれ18年続いている上映会で、自主上映団体がめっきり少なくなったこのご時世では、本当に貴重な上映会。代表者の藤崎和喜さんは、下町の燃料屋さんで、ドキュメンタリー映画の上映が趣味、という方。その人柄もあって、多くのドキュメンタリー映画の監督が敬愛していて、作品が出来たら真っ先に見てもらったり、手弁当で上映会に駆けつけたりする。かく言う僕も、『船、山にのぼる』が出来たばっかりの頃に見てもらって、感想を聞かせていただいた。映画祭などになると、とかく「品定め」みたいなところがあって、時として息苦しかったりするのだけど、この上映会は雰囲気もアットホームで、ドキュメンタリー映画を「楽しむ」感じがあっていい。最近でこそ、映画館で公開されるドキュメンタリー映画も増えたけど、まだまだ公開されない作品もあって、毎年、この上映会に行けば、何かしら新しい作品との出逢いがあったりして、それもまた楽しい。今年のラインナップは見た作品もあるので、飛び飛びになりそうだけど、3日間通うつもりです。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:11:16

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