2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

2008/4/13 日曜日

爆睡/『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』

朝、猫にご飯をあげるために起きたのだけど、眠いのか疲れていたのか、二度寝をして爆睡。昼頃再び起きる。

少々疲れてはいるのだが、最近、見逃している映画も多いので、ちょっと頑張って映画館へ。

見たのは『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』。僕自身はヘンリー・ダーガーに興味はあるものの、とりたててファンというわけではない。だからこそ、このドキュメンタリー映画は気になっていた。人気の高さが伺えて、かなり人は入っていた。映画はダーガーの絵がアニメで動く、ということで賛否両論、話題になっているのは聞いていた。映画はひたすら資料映像に延々ナレーションがかぶさり(インタビューもありますが)途中から疲れてしまった。もう少し、見る側の想像力を遊ばせてくれる余白があったほうがよかったと思う。なんだか窮屈で。アニメ自体には特に違和感はなかったのだけど、じっくり見てみたかった気もする。

未分類 — text by 本田孝義 @ 20:45:03

モーニングショー/会議/『クローバーフィールド』

今日は4日間ある、モーニングショーの第1回。先週の初日と同じように緊張する。体は疲れていたけど、早めにユーロスペースに着く。

9:45スタートという、映画の上映としてはかなり早い時間に関わらず、9時半ごろにはそれなりに人がやってきて、最終的になんとか形にはなりました。こちらの意向で、レイトショーだけだと年配の人が見にくいだろうから、無理を言ってモーニングをつけてもらった手前、がらがらだったら申し訳ないところでしたが、「やってよかったね」ということにはなったようです。年配の方も大勢来てくださいました。びっくりしたのは、かつてTSUTAYAでバイトをしていた時の同僚に数年ぶりにばったり会ったこと。こんなこともあるから上映は面白い。

ちょっと時間が出来たので、渋谷をぶらぶらしてから、午後2時からバイオ市民センターの会議。ここでも前売り券を10枚ほど買っていただく。最近、あちこちでバイオ施設の建設が相次いでいて、相談がいくつか寄せられている。こういう時のためにも、このセンターがあってよかったと思う。

また渋谷に戻って、晩御飯を食べてから、『クローバーフィールド』を見る。ユーロスペースの上映の終わりに行こうと思っていたから、時間がうまくあったのだ。偽ドキュメンタリーの手法で怪獣映画を作る、というワンアイディアがよく出来た映画。とのかく巻き込まれているだけ、主観カメラだけで全編見せるのは面白い。ただ、この映画を「ドキュメンタリータッチ」なんて書いてる人がいるけど、いい加減カメラがぶれると「ドキュメンタリータッチ」というのはいかがなものか。この映画、見ながら『ゴジラ』へのリスペクトを強く感じた。じゃあ、傑作か、というとそうは思えないけど。

午後10時半頃、再び、ユーロスペースへ。先に書いたバイオ市民センターの幹事の方が知り合いを大勢連れて見て下さったので、挨拶をせねば、と思ったのだ。何人かに声をかけていただく。こういうのは素直にうれしい。

本当は、監督としてはたとえ少ない人数でも「映画を見てもらえた」、感想を聞けた、というのはとても幸福なことなのだけど、同時に配給をやっていると、どれだけ入ったの、という切実な数字を突きつけられる。その辺は引き裂かれた状態でしんどい部分ではあるけど、こうして映画を見てもらえていること自体、それはやはり幸せなことなのだと思う。

帰りがけ、また雨が降ってきた。また入場者数が減るのだろうなあ。映画も生ものなのです。

未分類 — text by 本田孝義 @ 1:39:32