TVF2008/木漏れ陽プロジェクト
今日も起きたら、風邪気味。どうも、治っていないような気がする。だから出かけるのをやめようかとも思ったのだが、気が変わって出かけることにした。
横浜に行って、東京ビデオフェスティバル2008の授賞式に行った。今まで何度も刺激を受けてきた、このフェスティバル。老若男女幅広い層が応募しているのが面白い。昨年は行けなかったので、残念だった。
会場に着くと前から知っている方がいたので、チラシを置かせてもらった。それから約2時間ほど、優秀作のDVDを見る。知った人の作品もあった。
その後、日本ビクター大賞とビデオ大賞の表彰式と上映を見る。ビクター大賞の『学びの場が消えていく~夜間高校の教室から』はオーソドックスながら丁寧な取材がされた作品。ビデオ大賞の『いまどきの21歳の主張』は見始めた時は、また自意識が強いプライベートドキュメンタリーか、と思ったのだがさにあらず。なんともでたらめな文体(映像だとなんと言うのだろう)で、話題がぶつぎれであちこちに飛ぶ。僕は久しぶりにポップな作品を見た、と思った。ポップを装った作品は腐るほどあるけど、本当の軽さを感じさせてくれるのは稀有である。これはやはりビデオが生まれた時からある世代ならではじゃないか、と思った。(そういう意味で、こういうフェスティバルを30年やってるビクターはやっぱり偉い。)もう1本のビデオ大賞『The Last Chapter(最終章)』は、父と作者である娘の葛藤を描いたヘビーな作品。盆百のプライベート作品と違って、語り口が驚くほど洗練されていること。昔の写真が動くのにはまいった。僕は見ながら亡くなった父のことを思い出していた。やっぱりこのフェスティバルは面白い。
その後、以前、BankARTでお会いした、木村崇人さんが進めている”木漏れ陽プロジェクト”を見に、山下公演に行く。大勢来ていた。受付で、白い布を張った虫取り網を借りる。簡単に言うと、木の上に星型をしたライトを点すと、木々の葉の間から漏れた光は、地面に落ちて星型になる、という仕組み。原理は簡単だけど、これがほんとにきれい。ライトを回すと星もくるくる回る。まさにファンタジー。家族連れ、カップルはより楽しそうでした。おっさん一人はちと寂しかったか・・。