チラシ入稿
昨日、ちょっとドタバタしましたが、チラシの内容が無事確認出来たので、データを受け取って、印刷所に無事、入稿出来た。
来週頭には印刷できるので、またギャラリーやショップ周りをしないとね、最近、さぼってたし。
2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。
昨日、ちょっとドタバタしましたが、チラシの内容が無事確認出来たので、データを受け取って、印刷所に無事、入稿出来た。
来週頭には印刷できるので、またギャラリーやショップ周りをしないとね、最近、さぼってたし。
今日、起きると咽が痛い。また、風邪のひき始めかもしれない。
チラシに上映日時を刷り込んだ第二段を印刷しなければいけないのだけど、なにやかにやの確認作業(校正)がうまく進まず、なんともちぐはぐな時間が過ぎていった・・・。時間がない時に限ってこういうことがおこるもんだ。
昨日、映画を見てのほほんとしていたつけが回ったのだろうか・・。
今日はサボろうと決めていた。(最近、さぼってばっかり、という気もしなくはない。)
午前中から映画を見に行った。見たのはニコラ・フィリベール特集。あさってで終わってしまうから・・。チラシがなくなっていたので、また置かせてもらった。どうも、銀座テアトルはよくはけたよう。今日も、僕の座席の斜め前の人が一生懸命読んでくれていた。(こういうささやかなことが気になるのです。)
ニコラ・フィリベールと言えば、93年の山形映画祭で『音のない世界で』が上映され、テレビの取材で行っていた私は少しだけ本人にお会いしたことがある。彼の映画と同じようにとても紳士的な方だった印象がある。
まず、見たのは『行け、ラペビー』という、ツールド・フランスの元チャンピオンを撮った短編ドキュメンタリー。自転車をこぐアップを撮ったシーンが美しい。他の作品もそうだけど、彼の映画には必ず美しいシーンがある。映画を見ながら、そういえば最近の日本のドキュメンタリー映画には美しいシーンが少ないなあ、とふと思った。
次に見たのが『動物、動物たち』という1994年の作品。これは傑作だった。彼は『パリ・ルーブル美術館の秘密』という傑作を作っているけど、こちらはフランス国立自然史博物館の改修・再開が描かれる。裏方で働く人達を見つめることで、博物館の面白さが分かってくる。多くの剥製を撮った映像が美しい。
そして3本目が新作の『かつて、ノルマンディーで』。いい映画なのだけど、いくつかの疑問を持ってしまった。構造としては、30年前に作られた素人(村人)が演じた、実際にあった昔の殺人事件を描いた映画と現在の村人をめぐる話。実は結構、入り組んだ構造なのだ。すーっと見ているとスーッと見れてしまうのは、ニコラ・フィリベールらしく、僕も最初はとても幸福な気がしていた。だけれど、半分を過ぎた辺りから、複雑な構造がハーモニーを奏でていないように感じてきたのだ。どこが、というのはとても微妙だ。もしかすると、今までにない、監督本人の姿が、なのかもしれない。
それにしても、1000円の日だからと言っても、満員というのは、いろんなことを思った。(映画を見ていても、つい自分の宣伝のことが頭をかすめることがあって不健全な状態。)
さぼったせいで、チラシの校正が遅れてしまった。あさってには、印刷所に入れないと・・・。
デザイナーの高木さんに渡せるように、パンフレットの原稿などを整理。24ページのものになる予定。
たかだか24ページとはいえ、それなりに印刷費はかかるわけで、それにりに売れないと印刷費も回収できない、悲しいことになります。ちなみに、前作『ニュータウン物語』は印刷部数を刷りすぎた(笑)こともあって、悲しいことになりました。今でも事務所の押入れでほこりをかぶっております。
そんなわけで、ちゃんと売れないと困ることになるわけですが、その前に映画館に人が来てくれないと売ることも出来ません。まあ、当たり前ですが。
まだ届いていない原稿がある関係で、大体、半分以上は整理できたと思う。
一緒にVIDEO ACT!のスタッフをやっている、土屋トカチさんがブログに感想を書いてくれた。また、以前、『科学者として』を上映してくださった方が会報で映画を紹介してくださり、手紙をくれた。ありがたい。
近々、上映日や時間を掲載したチラシ、あるいはイベントなどを載せたチラシを作るため、あれこれとすぐ決めなければいけないことが、いくつかあった。
まずは初日舞台挨拶。私、PHスタジオ、そして俳優の川野誠一さんの計4人で決定。
次に、初日先着30名様に『PH STUDIO 1984-2002』(作品集)をプレゼント!
さらにさらに、近々発表できると思う、スタンプラリーのプレゼントは『船、山にのぼる』サントラを含む、”風の楽団”のアルバム「WIND MAKER」+ポスター+ポストカードを先着5名(それ以後は、ポスターとポストカードのみ)にプレゼント!
と(自分たちが今出来る)大盤振る舞い!詳細は近々ホームページで発表します。
そのスタンプラリーなのだが、”ヒナタノオト”という素敵なお店が加わってくださることになった。実は、ここのお店、チラシを持って伺ったら怪しまれてしまいまして(まあ、当然ですね、どんな映画かわからないですから)試写状をお渡ししたらちゃんと来てくださって、めぐり巡ってこういうことになりました。その顛末をブログに書いてくださっています。人の出会いは不思議なものです。
まだやることはあるような気がしながら、今日のところはなんとかクリアーできたか、と思い、映画に行った。(そんなことしてる場合か、という内なる声が・・でも今週までなんです。)見たのは、『テラビシアにかける橋』。一言、よかったです。元々ファンタジー映画って好きなはずなのに、最近はまったく触手が動かず。が、この映画は何か引っかかっていたのです。この映画は「ファンタジーが生まれる時」を見事に描いています。そして、木の上の家、川に流す小さな船、そして最後の橋の造型が素晴らしい。久しぶりに映画でアートを感じました。(だから、ネタバレで書きますが、最後の橋はそのままの姿の方がいい、と思いました。)
暴風のようなすごい風に、外出する気が一気になえる。まあ、急ぎの用事でもないし、いいか、とひよる。
家にいることにしたから、書くことを忘れていた原稿1つと、これから編集作業が進んでいく本に向けての原稿を書き始める。特に後者は、原稿用紙にして約20枚分とのことなので、それなりに気合を入れないと書けないなあ、と思っていたのでこんな日に書くにはちょうどいいかもしれない。内容は新井秀雄さんの裁判について。
ことの起こりから資料などを基に書き始めると、2000年末から2001年初頭の慌しく重苦しい気分がよみがえってきた。あんな嵐のような日々の中で、よく『ニュータウン物語』の撮影に入れたな、とも思う。それはともかく、事実関係を間違えると大変だから日にちなどを確認しながら書いていくと、やはり時間はかかる。それでも、なんとか15枚分ぐらいは書けたでしょうか。締め切り前に目処はたった、というところでしょうか。
朝起きるとどうも頭が重い。念のため風邪薬を飲んだらばたっと眠くなってしまった。
そんなことで今日は一日中、何もせず、お休み。
夜、風の楽団の慧奏さんに電話して、僕の特集上映の予告編に風の楽団の音楽を使わせてもらう了承をえる。さっそく、You tubeにアップする。
今日、ユーロスペースとの打ち合わせで、ついに公開初日が決まった!4月5日(土)から3週間、連日21:00~。そして、かねてから少し希望を言ってたのだけど、12、13、19、20の4日間(土、日)はモーニングショー(4日とも9:45~)を付けてくれることになった。公開を決めた時は、題材がアートだし、観客層としては若い層が中心だろう、ということもあって、レイトショーになったのだけど、昨秋から上映してみて、年齢層に関係なく見てもらえる手ごたえみたいなものがあった。レイトショーだと少し年齢が高い方だと大変だから、モーニングショーも出来たらいいな、という希望があった。だから4日間だけとはいえ、モーニングをつけてもらえたのは素直に嬉しい。同時に、それだけ観客を動員しなければいけなくなるわけだが・・・。ちょっと身が引き締まる。これから日時入りのチラシを作ったり、イベントを決めたりと慌しくなりそうだ。
やっと決まった、と感慨もわくかと思ったが、初日も以前からおおよそ聞いていた日だったので、なんとなく織り込み済みの感じもあって、意外と冷静でした。
そんなこともあって、帰りに映画を見に行ったりする。(そんな場合か、という内なる声も・・)見たのは『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』。僕はまだ見てないのだけど、アートトップという雑誌では一緒に紹介されてるみたいだし、えらい宣伝費をかけてそうなアート・ドキュメンタリーだし、やっぱり見とかなきゃな、という気もしていたのだ。劇場にはちゃんと『船、山にのぼる』のチラシはありました。
さて、その映画。作りとしてはいたく真っ当な映画でした。アニー・リーボヴィッツの撮影風景、写真選定の様子、インタビュー、被写体になった人、関係者などのインタビューで過不足ナシ、といった趣。が、過不足ナシはどこまで行っても過不足ナシで、面白くはあるが平均的でもある。だからドキュメンタリーは難しい。さすがに写真はふんだんですけどね。僕は映画を見ながら、初期の写真のほうが面白いなあ、と思ってしまった。セレブな人達を撮ってる写真がものすごく演出されてて、それはそれで面白いのだけど、何か違和感もある。ただ、スーザン・ソンダクを撮った写真は別格。その虚飾を排したような凛とした写真には見入ってしまった。アニー・リーボヴィッツのパワフルで人をひきつける魅力はよくわかりました。
昼頃、横浜のBnakART1929でPHスタジオの池田さんと取材を受けるために横浜に向かったのだけど、少し早く着きそうだったので、横浜駅前のタワーレコードに寄る。記事が出ると聞いていたので、フリーペーパーのintoxicateを見る。ちゃんと映画紹介コーナーに載っておりました。小さいながらも載ったのでほっとする。僕もよく読んでるフリーペーパーなのでより嬉しい。
池田さんに会うなり、ビッグニュースが!と書きながら正式アナウンスがまだなので、詳細は控えますが、映画にとっては何がしかの追い風になるといいなあ、と思う。いや、追い風にしないと・・。
今日の取材は日経コンストラクション。(書いてしまった・・)主に土木関係の記事が載る雑誌。(載るのはwebになりそう。)池田さんが丁寧にプロジェクトのこと、ダムのことを語ってくれたので、僕のほうは映画のことを少しだけ。建築関係の雑誌にはいくつか出る予定。(コンクリート工業新聞という業界紙にもすでに載りましたが、写真が灰塚ダムだったのが、いかにもそれらしくてちょっと苦笑。でも、ちゃんと一番に試写に来てくださったのだ。)
事務所に戻って、性懲りもなくspace neoの特集上映用の予告編を編集。いい感じにはなったのだけど、実はまだ音楽の許可をとってない・・。ああ。
今日はパンフレット用の原稿を書いていた。映画の背景を知ってもらったほうがいいかと思い、灰塚ダムについて簡単にまとめたものを掲載予定。あっちこっちの情報を参照しながらまとめるも、微妙な言い回しなどを調節していると意外と手間取る。自分で言うのもなんだけど、僕は書くのは早いほうだと思いますけどね。(中身は別ですが。)3月には本の(一部の)執筆がまってるから早め早めに・・。
夜、原宿にオープンした”エンジェル・シューレ夢の街”という場所に”えま&慧奏”さんのコンサートを聴きに行く。えま&慧奏さんとは昨年11月の岡山での風の楽団のコンサート以来。今日が杮落としというこの場所は、内部が木の感触がとても柔らかくていい感じ。えま&慧奏さんにリハーサル後ご挨拶。コンサート前に喫茶店でコーヒー。なんかお二人に会うとニコニコしてしまう。
さて、コンサート。実は僕はお二人のコンサートを聞くのは初めて。年に1,2回しかやらない風の楽団は何度か見ているのだけど、えま&慧奏では初なのだ。聞きながら、最近、ちょっとがさがさしていた心のひだが一つ一つはがされていくような心地よさ。う~ん、いい。関西方面で活動されていることが多いので、なかなか聞けなくて残念。
風の楽団に音楽を頼めたのはやっぱり幸運、いい出会いだったんだなあとあらためて思う今日この頃。