大掃除
今日は午前中から家の大掃除。と言っても、掃除をする前に大片付けをしなければならず、ほとんど片づけで終わってしまった。もっとも、昨年、大掃除が出来なかったので、2年分の大掃除。実家を整理した際に東京に持ってきたものを片付けたり、読んだ本を整理したり。
大掃除と言えば、ちょうど昨年の今頃、実家の大掃除をしていた。多分、生涯で最もむなしい大掃除だった。
昨年の今頃は父が入院していたのですが、当初お医者さんから「家で過ごす最後の正月になるかもしれない」と言われていて、父は男の一人暮らしが長かったもので、大層、ちらかった状態だった。そんな状態で家に帰ってくるのは困るだろうと思い、清掃業者に頼んで大掃除をすることにしていた。けど、大掃除をする前に、父はいつ亡くなってもおかしくない状態であることがわかり、父を迎えるための大掃除が、父の葬儀を出すための大掃除になってしまった。最近は、セレモニーホールなどでの葬儀が多いと思うのだけど、父は僧侶をやっていた関係で、家には似合わない立派な祭壇を作っていたから、どうしてもその前で葬儀を出してあげたかったのだ。大掃除が終わってすっかりきれいにはなったのだけど、父がその状態をもう見ることが出来ないと思うと泣けて仕方なかった。
父が亡くなって、親戚・近所の方が大勢家に集まってくれて、結果として大掃除をしていてよかった。
年の瀬で大掃除の季節になると、しばらくは昨年のむなしい大掃除のことを想いだすのだろう。