『3.11 A Sense of Home Films』/DOMMUNE
今日は昼間、映画『3.11 A Sense of Home Films』を見た。本作は2011年の3月11日の震災後、河瀬直美監督が21人の世界中の監督に呼び掛けて、3分11秒の短編を作ってもらったオムニバス。VIDEO ACT!でも3分11秒の短編を募集したが、こちらは無審査・アンデパンダン。それに何度も3分ビデオをやってきたので、その延長上に「3・11」というテーマを設定したのだった。で、世界中の監督が作った作品のテーマは「HOME」。僕は各作品を見ながら、HOMEというテーマは3・11とどうからむのか、絡まないのか多少分からない部分があった。また、オムニバスだとつい、面白い作品・つまらない作品の比較をしてしまう。僕は21作品の中でポン・ジュノ監督作が良かった。今までの作品にも見られる、恐怖の描き方が鋭い。たった3分11秒の中で怖くなる。そこで気付いた。日本人だと3・11に関係した映像となると、つい、絆だったり、悲しみの相克だったりになると思うのだけど、(それはある意味で当然だ)さすがにあの災害の「恐怖」を表現している人はまだいないと思うのだ。そういう意味で、この21本の中でもポン・ジュノの作品が一番異質。
その後、ユーロスペースに行って、仮チラシを500部ピックアップ。
夜は久しぶりにDOMMUNEに行って、坂口恭平さんの「ZERO PUBLIC」を観覧。坂口さんのトークを撮影しないのは初めて。(だから少し気は楽だった・・。)詳しくはZERO PUBLICのサイト http://zero-public.com/ を見てほしい。とにかく面白い話だった。建築家と言えばデザイン的な優劣を競うイメージがあるかもしれないけれど、建物を建てる根本の土地のことまで考えている人はほとんどいない。そして、この土地と連動するのが、モバイルハウスでもある。