2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2012/1/26 木曜日

『3.11 A Sense of Home Films』/DOMMUNE

今日は昼間、映画『3.11 A Sense of Home Films』を見た。本作は2011年の3月11日の震災後、河瀬直美監督が21人の世界中の監督に呼び掛けて、3分11秒の短編を作ってもらったオムニバス。VIDEO ACT!でも3分11秒の短編を募集したが、こちらは無審査・アンデパンダン。それに何度も3分ビデオをやってきたので、その延長上に「3・11」というテーマを設定したのだった。で、世界中の監督が作った作品のテーマは「HOME」。僕は各作品を見ながら、HOMEというテーマは3・11とどうからむのか、絡まないのか多少分からない部分があった。また、オムニバスだとつい、面白い作品・つまらない作品の比較をしてしまう。僕は21作品の中でポン・ジュノ監督作が良かった。今までの作品にも見られる、恐怖の描き方が鋭い。たった3分11秒の中で怖くなる。そこで気付いた。日本人だと3・11に関係した映像となると、つい、絆だったり、悲しみの相克だったりになると思うのだけど、(それはある意味で当然だ)さすがにあの災害の「恐怖」を表現している人はまだいないと思うのだ。そういう意味で、この21本の中でもポン・ジュノの作品が一番異質。

その後、ユーロスペースに行って、仮チラシを500部ピックアップ。

夜は久しぶりにDOMMUNEに行って、坂口恭平さんの「ZERO PUBLIC」を観覧。坂口さんのトークを撮影しないのは初めて。(だから少し気は楽だった・・。)詳しくはZERO PUBLICのサイト http://zero-public.com/ を見てほしい。とにかく面白い話だった。建築家と言えばデザイン的な優劣を競うイメージがあるかもしれないけれど、建物を建てる根本の土地のことまで考えている人はほとんどいない。そして、この土地と連動するのが、モバイルハウスでもある。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:48:06

2012/1/24 火曜日

鷽替神事/作業/会議

今日昼間、歩いて行ける亀戸天神の鷽替神事に行ってきた。お願いするのは、新作の上映成功。今から神頼み、というのも情けない気もするが、これも何かの縁なので・・・。

その後、事務所に行って、DVDの作成作業。昨日の作業と違って、今日は自分の作品だったので、何か愛しいもののように思えるから不思議だ。

夜、『渋谷ブランニューデイズ』の会議。色々、上映に関して話をする。つい、暴走気味に話し過ぎた・・・。でも、少しでも上映がうまくいって欲しい、と思うからだ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:41:56

2012/1/23 月曜日

作業/記者会見視聴

昨年10月、横浜の新・港村で開催したVIDEO ACT!の上映会で公募した「3・11」をテーマにしたオムニバスビデオ。3月頭には実費(1000円を予定)で頒布を開始するために、今日はそのDVDを30枚分焼いていた。思っていたより早く作業が終わったので早めに帰宅。18:00からの『イエロー・ケーキ』のヨアヒム・チルナー監督の記者会見をネットで見る。冒頭、土井淑平さんが人形峠のウラン残土問題を語っていた。僕は土井さんと小出裕章さん共著「人形峠ウラン鉱害裁判―核のゴミのあと始末を求めて 」を読んでいる。と同時に、人形峠は岡山県と鳥取県の境にあり、子どものころから父にその存在を聞かされてきた場所だ。日本で原発を導入した際に、日本中でウラン採掘が試みられ、人形峠でウラン鉱脈が見つかり沸き立ったのだが、それほど性質がいいものではなかったので、しばらくして閉山。だが、大量に残された残土は放射線を出し続けていたのだ。日本で原発の話をする時に、現在、日本でウラン採掘がおこなわれていないのでなかなか採掘のことまでは想像が及ばないのだけど、ウランを採掘する採掘場では確実に被曝労働がある。そして、短い期間しか操業していなかった人形峠ですら膨大な放射能残土の問題が残り続けていたのだから、世界のウラン鉱山がどういう状態か、映画『イエロー・ケーキ』に描かれている。昨年、『100000年後の安全』がヒットしたけど、(←この映画は言わば核の出口の問題だった)こちらの映画(こちらは核の入り口の問題)も見てほしいと思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:59:02

2012/1/22 日曜日

「官邸から見た原発事故の真実」

昨日、「官邸から見た原発事故の真実」を読み終わった。著者の田坂広志は2011年3月29日~9月2日、内閣官房参与として原発事故への対策にあたってきた人だ。本書は、多分、反原発派の人には「甘い」と言われ、原発推進派の人には不評かもしれない。でも、そこが重要なような気がする。著者は基本的に原発を推進してきた人なのだが、だからこそ、事故を起こした福島第一原発がいかに危険な状態だったかを冷静に分析していると思う。破局的な事故にならなかった(それでも大事故ではあるのだが)ことをもって、後付で危険を煽り過ぎた、という批判があるが、著者が言うように「首都圏3000万人の避難」という可能性もあったのだ。だからこそ著者は政界・官界・財界の中に今ある「楽観論」に釘をさしている。また、今まで原発を推進してきた側の猛省と謙虚さが決定的に足りない、とも述べている。と同時に、今回の事故で今後起きることとして、「高レベル放射性廃棄物」の問題を挙げている。この問題はずっと先送りにしてきた(僕の観点では解決不能)わけだが、福島原発の事故によって逃げることのできない、喫緊の課題になった。が、事故があったからこそ処分することは心理的にも難しくなったはずだ。これが副題にある「これから始まる真の危機」の一つだ。もうひとつ、大切な指摘もある。様々な説がある放射能の危険性にたいして、精神的なストレスが増大している現状に対して、著者は危険性を述べる人たちを批判するのではなく、そういう状態にあることに対する精神的ケアの必要性を述べている。インタビューの書き起こしなので読みやすいが、示唆に富む指摘がいくつもあると思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:48:50

2012/1/21 土曜日

新年会/カフェ放送てれれ上映会

今日は夕方、国立感染研の安全性を考える会の新年会に出席。新年会に出るのは久しぶりのような気がする。この会の前会長でもある数学者の武藤徹さんの講演を聞く。数学は穀物採集から始まり、幾何学の発祥には測量、ひいては徴税が関係しているという数学の歴史には目が鱗。途中、なかなかに理解するのが難しい話もあったが、最後は、感染研裁判でHEPAフィルターからの漏出を数学的に証明した話は胸がすく思いだった。懇親会には出ず、別の場所へ。

その後、路地と人 http://rojitohito.exblog.jp/ へ行って、カフェ放送てれれ1・2月号他の上映を見る。毎度、自由な雰囲気が好きなてれれ。ぶっとんだのは「妊婦さんへのあったかメッセージ」という作品。いろんな作家の本や主婦の人などの赤ちゃんへのメッセージを文字で延々見せる作品。メッセージ自体には?と思うものもあったが、とにかくメッセージを届けたい、という熱意には脱帽。その後、てれれの6本目に上映された早川由美子さんがレポートしていた、ベトナムのDOC LABの2作品を上映。先のレポートにあったように、かなり製作者たちは鍛えられているようで、洗練された表現が印象的。次に、早川さんの監督作2本の予告編。調子に乗って、僕も『モバイルハウスのつくりかた』の予告編(仮)を飛び入りで上映させてもらった。上映後もいろんな話で盛り上がった。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:40:05

2012/1/20 金曜日

『幸せな時間』/会議

今日は雪が降る中、『幸せな時間』(監督:横山善太)というドキュメンタリー映画の試写を見た。本作はVIDEO ACT!の上映会でも上映したのですでに見ていた。だから感想は割愛。そして本作は3月10日からK’s cinemaで公開される。僕は今日、少し意地悪な目線で映画を見ていた。昨日、某映画の劇場公開に関して打ち合わせをしていたせいかもしれない。本作は「いい映画」だと思う。その「いい映画」を「いい映画」として伝えていくのはなかなかに難しいだろうなぁ、と思ったのだ。ドキュメンタリー映画ならなんでも見る僕のような人は稀だろう。「いい映画」を見るのは劇映画・ドキュメンタリー関係なく、映画ファンには違いない。ではなかなか普段映画を見ないような人が映画館に行きたい、と思うのはどういう時なのだろうか。何か気になる、ひっかかることがあるはずだ。そのひっかかりをどこに見つけるのか、伝えていくのかということは大切なことだと思う。難しいことだけど。・・・と自分への戒めも含めて。

夜、VIDEO ACT!の会議。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:19:55

2012/1/19 木曜日

書類作り/打ち合わせ

午前中、急いで作成しなければいけない書類を作成。ほぼ出来上がる。

午後、某映画に関する大切な打ち合わせ。いい方向になってきたと思う。近々、発表できると思います。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:41:12

2012/1/18 水曜日

『アンダーグラウンド』

やらなければいけないことがあるのに、上映が終わってしまうので、どうしても見ておきたいと思い、『アンダーグラウンド』を見に行った。名作として名高い映画のデジタルリストアによる再上映。(最近、このパターンがすっかり定着したようだ。)上映もデジタル上映。(最初のシーンに少し違和感があったのだが、徐々に気にならなくなった。)実は恥ずかしいことに、この映画を見ていなかった。(「え、あの映画を見ていないの?」ということはいっぱいある。)とにかく、騒々しく、豊饒なイメージを重ねながら、ある種の民族の悲劇を語る語り口にやられっぱなしだった。音楽もすこぶるいい。(当時、ブームになったのも納得。)

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:39:49

2012/1/17 火曜日

印刷・発送/作業

今日はバイオハザード予防市民センターの会報を印刷。無事、発送。

その後、某映画のBlu-ray化作業。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:10:48

2012/1/16 月曜日

編集

今日はバイオハザード予防市民センターのニュースレターの編集。執筆者の方々が昨日の締め切りを守ってくれたので、編集自体はさくさく進んだ。が、明日の発送用封筒を近くの文房具屋に買いに行くと品切れ。明日の10時に再び買いに行くことに・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:13:45

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