2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。
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2012/2/14 火曜日
今日は夕方から、横浜の神奈川芸術劇場に行ってきた。今日からエントランスに坂口恭平さんのモバイルハウス3台が展示されているのだった。3台と言っても、全てタイプが違う。1つは2階建て、もうひとつは透明なハウス、そしてもう一つは、少し小ぶりで植物栽培が出来るタイプのもの。とにかく中に入ってみると、なぜだかほっと落ち着く。加えて車輪が付いているので、どこにでも置くことが出来る家なのだ。関東の方はぜひ、実物を見てほしいです。モバイルハウスの中に、『モバイルハウスのつくりかた』のチラシを置かせてもらいました。『モバイルハウスのつくりかた』のホームページ http://mobilehouse-movie.com/ では僕と坂口さんのツイッターが読めるようになりました。見てみてください。
未分類 — text by 本田孝義 @ 22:58:23
2012/2/13 月曜日
午前中、新しいホームページ用原稿を書き終わる。かなり長くなったが大丈夫だろうか・・・。
午後、事務所にて作業。
未分類 — text by 本田孝義 @ 22:47:44
今日はまず、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルで、『相馬看花 第一部奪われた土地の記憶』(監督:松林要樹)を見た。福島第一原発の事故により、避難を強いられた南相馬市で撮られたドキュメンタリー。僕は松林監督の粘り腰を評価したい。一度の取材では見えてこない、人間同士の関係が深まる中で、その人の人生が浮かび上がってくる。そのことによってしか、原発事故がもたらしたものは見えてこない。僕はそう思った。次に、『Coming Out Story』(監督:梅沢圭)を見た。トランスジェンダーとして、女性の体になることを望む、土肥なつきさん。この人はとても魅力的だった。一方、映画は監督自身の性を少しだけ語り、同時にスタッフの中に過去の自分の性に向き合うことになる者も表れる。僕は悩み始めたスタッフの描き方が少し中途半端な印象を受けた。
それから、恵比寿に行って、恵比寿映像祭 http://www.yebizo.com/ を見る。今年のテーマは「映像のフィジカル」。訳せば、映像の物質性、とでもいうことになるようだ。僕は正直に言えば、あまりピンとくるテーマではなかった。数多くの展示映像を見て、いい作品も確かにあったのだが、僕の中ではなかなかテーマに焦点が結ばない。その後、ホールで上映された『なみのおと』(監督:濱口竜介、酒井耕)を見た。昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭でも上映され、僕の周辺ではとても高い評価が聞こえていたのだった。確かにこの映画はいい作品だった。多くの人が指摘しているように、まず、撮影に工夫があり、単純なインタビューを回避している。基本的には2~3人の人物(2回は監督を含む)の対話によって、つなみの体験が語られる。カメラ目線で対話する二人は画面からこちらが見られている、独特の眼差しになる。同時に、編集が驚くほど巧みだ。(一見すると、ただ話をつないだように見えるが、全く違う。)言わば全編を通じて、アクション―リアクションの実験を延々やっていると言ってもいい。監督の言葉を借りれば、これが映画の強度になっている。時として、ただのおしゃべりにしか見えないことの中にこそ、重要なことがあり、そういう体験こそ他者に開かれることで、僕らにも共有出来る何かを感じることが出来る。続編も製作中だそうだ。
未分類 — text by 本田孝義 @ 0:20:53
2012/2/11 土曜日
今日は午後から、脱原発のデモに久しぶりに行ってきた。多くの人が参加していた。ただデモコースが、通行人が少ない通りが半分ぐらいだったのがちょっと残念だった。せっかくのデモンストレーションなのに。
僕が最近、気になっていること。福島第一原発事故後、原子力関係に進む科学者が少なくなるのではないか、と言われている。僕にはどうやってももう科学者にはなれないので、説得力はないと思うのだが、こういう事態になってしまったからこそ、原子力に関わる科学者が今まで以上に求められる、と思っている。まず、福島第一原発だけをとっても、メルトダウンした原発を廃炉にする技術は今のところないし、世界でも初めてのことだ。ここには英知が求められる。また、脱原発に向かうにしても、54基の原発を廃炉にして行くには多大な時間とコストと、同時に安全性が求められる。例え脱原発に向かったとしても、今までに蓄積された放射性廃棄物の処理をどうするか、という課題はなくならない。こうしたことをきちんと進めるためにも、原子力の知識は今まで以上に必要になるだろう。今どき、「科学者の使命」ということはあまり聞かないのだが、本来、科学は人びとを幸せにするためにあったはずだ。だから、これからは人びとを幸せにするためにも原子力の知識が必要になると思う。そこには、それなりに科学者を育成するためにお金もかかるだろう。そしてこれから理系に進み、科学者になる若い人たちも、人びとの安全・安心に役立つために、原子力を学んでほしい、と僕は思っている。
未分類 — text by 本田孝義 @ 22:38:07
2012/2/10 金曜日
今日は夜、UPLINKで坂口恭平さんとのトークショーだった。あれこれ喋りたいことも考えていたが、話の流れから話せなかったこともちらほら。まぁ、そんなものです。坂口さんは数多くのトークショーをやってきている、百戦錬磨。横で聞いていた僕も面白かった。ともかくも、多くの方が来てくれてほっとした。
未分類 — text by 本田孝義 @ 23:23:23
2012/2/9 木曜日
今日は午後から横浜の神奈川芸術劇場に出かけて、TPAM(国際舞台芸術ミーティング in 横浜2012)でモバイルハウスを展示する、坂口恭平さんの組み立てを撮影していた。諸般の事情で、完成までは撮れなかったのだけど、明日のUPLINKでの坂口さんとの対談で上映しようと思う。緊急上映、乞うご期待!(明日、簡単に編集。間に合うかな・・・。)
夜、大幅に遅刻して『渋谷ブランニューデイズ』の会議に出る。
未分類 — text by 本田孝義 @ 23:58:29
今日は夜、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルで、話題の『311』を見た。昨年、山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された時は、『よみがえりのレシピ』と上映が重なり、僕は後者を見たのだった。『311』上映後、賛否の声が渦巻いていた、との声が聞こえてきていた。本作はドキュメンタリーでいずれも実績のある、安岡卓治・綿井健陽・松林要樹・森達也の4名が東日本大震災の2週間後、被災地に入って撮ったドキュメンタリー。4人が撮影し、4人の共同監督ということになっており、編集は安岡卓治氏。まず、4人は福島第一原発周辺に向かう。ガイガーカウンターが高い放射線量を示しピーピー鳴っている様はリアルであるが、字幕にもある通り、何を撮りたいのかてんで定まらず、結局、引き返してしまう。僕はここで嫌な予感がしていた。その後、岩手県、宮城県と津波の甚大な被害にあった地域に入り、撮影を続けるのだが、僕の中では失望感が湧いてきた。映画を見終わった時の感想は、結局、彼らは「人」に出会えなかったのだ、と思ったのだ。もちろん、震災の2週間後、限られた撮影日数、という条件はあっただろう。だけれども、百戦錬磨の彼らなら、もっと人に出会えたはずだ、と思うのだ。もちろん、本作にも何人かインタビューに答えている方はいるし、特に医師、子どもを亡くした母親の話はには胸を突かれる。だが、どこかこのインタビューすら投げやりな感じがするのだ。こうしたことが残念だ。加えて、上映後、編集した安岡さんは撮影する者の加害性、煩悶が浮かび上がった、と語っていたが、僕にはあまり感じられなかった。だから、僕には話題にもなっているシーン、遺体を写している人(安岡さんだそうだ)に棒きれが投げられるシーンもそれほど印象が残るシーンとも思えなかった。3月3日から公開されるが、どんな反応が起きるのだろうか。
未分類 — text by 本田孝義 @ 0:08:15
2012/2/7 火曜日
午前中、『モバイルハウスのつくりかた』ホームページに掲載予定の「『モバイルハウスのつくりかた』のつくりかた」を書いていた。今日のところはクランクアップまで書いた。もう少し、完成するまでのところを書こう。全体的にかなりの分量になったが、どうだろうか。
午後、予告編(仮)の手直し。2月10日に上映予定。正式な予告編はもう少し先になる。だから今のところ、僕が編集した暫定版。だからネット等には公開しません。
未分類 — text by 本田孝義 @ 23:00:06
2012/2/6 月曜日
今日はユーロスペースで打ち合わせがあった。少しずつではありますが、新作公開に向けての準備を進めております。
未分類 — text by 本田孝義 @ 22:47:24
2012/2/5 日曜日
代島治彦著「ミニシアター巡礼」を読み終わった。昨年発売された時からずっと気になっていたのだけど、自分の映画の最後の仕上げ、公開に向けての交渉などが重なり、なぜだか読むのが怖かったのだ。だから、読むのがすっかり遅くなった。代島さんにはポレポレ東中野時代、僕が初めて映画館で映画を公開した『科学者として』の時、お世話になった。今だから言うが、映画館での公開に正直、厳しい見方をされていたのだが、僕の方はかなり強引に上映させてもらったことを覚えている。しかし、あのチャレンジがなかったら、今はない、ことは間違いない。本題から外れてしまったが、本書は全国のミニシアターを訪ね、代表者や支配人に聞いた話をまとめたもの。著者本人がかつて映画館を運営し、複雑な事情から閉館を余儀なくされた経験を持っているだけあって、通り一遍のインタビューではなく、映画館を運営する楽しみも苦しみも受け止めて書かれている点が読み応えがある。多くのミニシアターで共通しているのは、前史とも言うべき時代があって、自分たちで見たい映画を上映する自主上映がスタート地点であり、徐々に常設の映画館を求めていったことだろう。映画館の経営は「映画が好き」というだけでは成り立たないが、あふれるほどの映画愛がないと出来ないことでもある。ミニシアターの苦戦が昨今、語られていて、僕には打開策などとても思いつかないのだが、デジタル化の波で再び苦境を迎えてもいる。本書に出てくる映画館は、全部ではないが、僕も自分の作品を上映してもらった映画館も多い。映画は出来ただけでは終わらない。上映してくれる人がいて初めて、観客と出会うことが出来る。願わくば、僕も再びそういう映画館で上映したい、と思っている。(追記:僕の名前が1か所出ていたのはびっくり。名前を間違えていたけど。)
未分類 — text by 本田孝義 @ 23:14:00
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