2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2012/2/24 金曜日

『DXな日々 美んちゃんの場合』

ずっと前にチラシを見ながら、どうもよく分からないタイトルということもあって、ずっとみていなかったのだけど、上映最終日ということで気になって、『DXな日々 美んちゃんの場合』(監督:谷光章)という、ドキュメンタリー映画を見た。まず、DXはディスレクシア、ということらしい。で、このディスレクシアを簡単に説明するのが難しいのだが、この映画はこのことを広く知ってもらう意味合いもあって、きちんと丁寧に説明してくれる。ホームページをコピペすると、知的に問題がなく、聴覚、視覚の知覚的機能は正常なのに、読み書きに関して特徴のある つまずきや学習の困難を示すLD=学習障害のひとつの症状のこと、となる。映画の中でも紹介されているが、この障害をカミングアウトした有名人にトム・クルーズがいて、彼は脚本を「読んで」覚えるのではなく、他の人から「聞いて」覚えているのだそうだ。ディスレクシアの人たちは、字が「読めない」わけではなく、一文字一文字を区別してじっくり読んでしまうので、一続きに読むことが困難なようだ。本作では様々な不便がありつつも、普通に仕事をしている人が何人も登場するが、主人公の美んちゃん(あだ名)は、事務仕事のつまずきから何度も仕事を首になり、仕事を探している姿が描かれている。本作は最近、あまり見かけなくなったような、一昔前に教育映画と言われていたような、知識の伝授をを主眼にした描き方と、美んちゃんの生きる姿が同じような比重で描かれている。色々、学ぶことが多い映画ではあった。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:55:20

2012/2/23 木曜日

静止画/みどり荘

えらく時間がかかってしまったが、大学の建築学科関係のデータをやっとまとめた。

その後、事務所で静止画作成作業。デザイナーの高木さんの指示により、コマ抜きをする。(と書いたが、フィルムはコマというのがしっくりくるが、ビデオ素材の場合はなんと言うのだろう。)ぼつぼつと進行中。

夜、みどり荘に行く。青葉台にある古い集合住宅を改装してリニューアルしたワークシェアスペース。大勢の人が内覧会に来ていた。坂口恭平さんも絶好調。ツイッター上で知っていた人にも声をかけられた。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:56:05

2012/2/22 水曜日

調べ物・・・

少し前から、主に都内の大学で建築を学べるところをまとめているのだが、大学の中での様々な教授・研究室などの書き方がばらばらで、まとめるのに意外と難儀している。同時に、一言で建築と言っても構造設計から建築史まで幅は広いわけで、一応、取捨選択はしている。これもひとえに、建築を学ぶ学生に『モバイルハウスのつくりかた』を見てほしいからではあるのだが、どうなるかは分からない。効果を吟味するのではなく、やれることはやって、やらなくて後で後悔するのはいやだから。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:13:46

2012/2/21 火曜日

打ち合わせ/会議

午前中、都内某所にて大切な打ち合わせ。慣れない打ち合わせではあった。

その後、事務所に行って諸般の雑用。

夜、VIDEO ACT!の会議。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:19:58

2012/2/20 月曜日

ぼつぼつと・・・

まだ回復したわけではないが、午前中は原稿を1つ書いてから、調べ物をしていた。午後、事務所に行って雑用を。早めに帰宅。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:35:54

風邪がぶり返す・・・

結局、今日は風邪がぶり返してしまった・・・。一日、自宅で寝る。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:05:31

2012/2/19 日曜日

市民がつくるTVF/神奈川芸術劇場/三代川爆裂都市 vol.2

今日は9時半から、市民がつくるTVF(東京ビデオフェスティバル)の入賞作品を見に行った。ネットでも見れたのだが、まとめて見たかった。全15作品、どれも力作だったので驚いた。特にこういう市民ビデオがいいのは、対象への愛情の深さ。時としてプロが忘れがちな視線が生きていることだ。中でも、僕は最後に見た「待合室の、片隅で。」という作品に眼がしらが熱くなった。もうかなり前なのだが、僕はテレビドラマの仕事で北海道の稚内に行ったことがある。ドラマの冒頭、稚内駅がとても重要なシーンだった。この作品はその稚内駅の立ち食いそば屋が、駅の改築により閉店を迫られるという話。こんな最果ての地までジェントリフィケーションが及んでいるのか、と悲しくなる。けど、それは東京目線かもしれない。本作に登場する多くの方も、古い駅舎がなくなるのは残念だ、と言いつつ、町の発展のことも考えている。その複雑な心情もよく表現されていた。そして、そば屋や人への愛情があふれたカットの数々に胸が熱くなった。

その後、表彰式には出ずに(作者の言葉が聞きたいのは山々だったが・・。)横浜の神奈川芸術劇場に行った。坂口恭平さんのモバイルハウスがデコレーションされた、と知ったので実物を見たかったのだ。このモバイルハウスは来月のエココロの表紙になるらしい。そして、同劇場のアトリウムで演じられた康本雅子×オオタルイチを見た。とにかく楽しかった!こんな気持ちになったのは久しぶりかもしれない。

横浜を後にして、原宿のKINEATTIC http://www.kineattic.com/ に向かう。以前から気になっていた場所で、行くチャンスがなかったから行ってみたかった、というのもある。今日は三代川達 http://www.miyokawatachi.com/ というグループの上映会。「ビリーザキッドの最期の弾丸」(
監督:ワタナベカズキ)「想いは壁を通り抜けて、好きな人に逢いに行く」(監督:頃安祐良)の2本を見る。どちらの作品も技術的にはしっかりしている、と思った。また、テイストはかなり違うけど、どちらも繊細な作品だと思った。ただ、繊細さは裏返せばひ弱さにもつながる。ある時期から、(もちろん普遍的なテーマではあるのだが)自主制作映画の中で、コミュニケーション/ディスコミュニケーションを描く作品が増えていったように思う。それは多分、現実社会の反映でもあるのだろう。一方でどこか閉じた印象を抱くこともある。僕は何かもどかしさを感じてしまった。その後、坂口恭平さんを迎えてのトークショーになったのだが、どこか煮え切らない彼らに対して坂口さんは明確に苛立ちを感じていたと思う。僕は自主製作の劇映画の上映の大変さも少しは知っているつもりだ。だからこそ、いろんなことにトライして欲しい、と思った。副題が”僕らは何と戦うのか”とあったのだが、もしかすると自分と戦わなければいけないのかもしれない。(偉そうに書きながら、僕が彼らの年齢の時は一番迷ってた頃かもしれない、とも思う。)

未分類 — text by 本田孝義 @ 1:58:11

2012/2/17 金曜日

『テレビに挑戦した男 牛山純一』/『物質試行52』

今日は午前中、『テレビに挑戦した男 牛山純一』を見た。牛山純一という名前は、少しでも日本のドキュメンタリー史を調べたことがある人なら必ず遭遇する名前だ。同時に、テレビ草創期に民放に本格的にドキュメンタリー番組を導入したパイオニアでもあるので、テレビ史についても必ず名前があがる人だ。僕は元来怠慢な人間なので、牛山純一の作品をほとんど見ていない。本作は、佐藤真さんが映画美学校で牛山純一研究会を行っていたことが発端となって生まれたドキュメンタリー映画だそうだ。佐藤さんも冒頭、大津幸四郎さん相手に話している姿が登場する。牛山さんについて語る人の何人かは、映画美学校の授業の講義を写したもののようだ。なぜ、佐藤さんが牛山純一研究会をやっていたのかは、よく分からないのだが、佐藤さんがテレビ番組を何本か作る中で葛藤があったことが発端ではないか、と勝手に推測する。このドキュメンタリーは基本的にかつて牛山純一さんと関わりがあった方(一部は批評家)が、牛山さんの製作について語ることから、牛山さんの手法、テレビメディアの特性などが浮き彫りになってくる構造だ。一部、映像も紹介される。とても意義深い作品だと思う。色々、考えさせられることも多かった。ただ、少し残念だったのは、証言構成のためしょうがない部分があるのだけれど、どこかまとまり過ぎている、という印象があったのだ。まとまっている、のは普通、いいことだけれど、はみ出す部分があることで映画が豊かになることもある。そのバランスに正解はないから難しい。もっと俗っぽく言えば、お行儀がいい、というか。牛山さん自身は、多分、かなり山っけがあったのではないか、と推測する。その山っけがこのドキュメンタリーにあったら、というのはないものねだりかもしれないが。

夜は恵比寿映像祭で「建築と映像:物質試行をめぐって」http://www.yebizo.com/#pg_screen10というプログラムを見る。短編5本の上映だったのだが、ここではその1本を。七里圭・鈴木了二共同監督の『物質試行52』はとても美しい作品だった。建築家・鈴木了二の展示もこの映像祭で展示されている。僕は七里さんの新作として見に行った。画面は暗闇(よく見るとわずかに何かが映っているようでもある)の中、音楽が響く。そして鈴木了二のインスタレーションがいくつもの光線と影を伴い描かれる。インスタレーションの静謐さとも相まって、至高を目指すような美しさがある。もう、自分でも笑ってしまったのだが、僕と180度違う世界がここにある。(僕もこういうことをやってみたい欲望はあるけれど。)だからこそ、僕はこの作品はとても好きだ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:32:37

2012/2/16 木曜日

風邪をひいた・・・

今日は風邪をひいたようで、一日、休んでいた。明日の夜は見たい映画があるのだけど、だいじょうぶだろうか・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:47:29

2012/2/15 水曜日

舞台芸術AIRミーティング@TPAM AIR—新しい共有の形

今日は午前中から、横浜のYCCで「舞台芸術AIRミーティング@TPAM AIR—新しい共有の形」を聞いた。スピーカーは坂口恭平さんとトッド・レスター(Global Arts Corps エグゼクティヴ・ディレクター)さん。坂口さんの英語によるプレゼンが面白かった。トッドさんの話では、政治的弾圧に対抗するためのアーティスト・イン・レジデンス(これが略してAIRですね)の話が興味深かった。日本ではまず、そうした話を聞いたことがない。午後は、世界中のAIRに関わる人たちが多く参加してのラウンドテーブル。実践している人が多いので、具体的な活動資金の話が様々議論されていた。(今回は当たり前だが舞台芸術関係の人がほとんどだったように思う。)僕は、多分、前日までに話されていたのだろう、と思いつつ、なぜ、アーティスト・イン・レジデンスを行うのか、という部分が気になっていた。アーティストが普段活動しているエリアを飛び出して、ある場所で滞在製作を行う場合、そこではそれまでの活動と違った何かが生み出されることが期待されているのだろうし、本人も希望しているだろう。僕は自分の経験から言えば、別の場所=コミュニティーに入った時の、地域の人たちとの関係だ。ここは大切でもありつつ、現実にはなかなかに難しい部分でもある。だからこそ、坂口さんが述べていた、交易という考え方は、アーティスト・イン・レジデンスにもとても重要な部分に接続できる、と思って聞いていた。(が、皆さんの議論を聞いていて、発言しそびれてしまった・・。)とにもかくも、計4時間だったが、なかなかに刺激的な話ではあった。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:43:29

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