2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2011/8/23 火曜日

朗読劇「女の一生~母への手紙」

今日は知人の俳優・河原田ヤスケさん経由で頼まれて朗読劇「女の一生~母への手紙」の撮影に行ってきた。出演は池田昌子さん、石野竜三さん、真船道朗さんら。僕の世代ではかの「銀河鉄道999」のメーテルの声、池田昌子さんを生で見てドキドキ。最初、夜の公演だけの撮影予定だったのだが、少しでも舞台を見ておいた方が撮影しやすいだろう、と思って昼の部にも行ってきた。行って正解だった。朗読劇、と聞いて撮影は楽かな、と思っていたらさにあらず。出演者も最大9人おり、立って読む個所がどこか、台本を読んでいないので追い付かない。加えて、芝居でからむわけではないので、最初、セリフでカメラを振って追いかけていたのだが、無理だと判断。無難に読んでいる人をフィックスで撮るしかない、と方針変更。というわけで、夜の部は昼の部を見ていたので、少しは流れをつかめていたので助かった。何事も撮ってみなければ分からないものです。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:30:03

『Peace』/予告編/インディペンデント映画の為の寄付制度を考える会

公開が始まって随分経つが、見ていなかったドキュメンタリー映画『Peace』(相田和弘監督)が今週末までと知ってやっと見た。相田監督の前作『精神』に続いて本作も舞台は岡山。本編ではほとんど手掛かりはないが、中心に映っているお二人は監督の妻のご両親だそうだ。そしてお二人とも介護の仕事をしており、その姿を映し出す。というのが簡単な映画の説明になるのかもしれないが、僕は映画に入りこめなかった。とにかくこれほど入り込めなかったのは久しぶりかもしれない。理由はなかなか書くのが難しいのだが、書くとすれば映画がどこに向かっているのかが分からなかったからだと思う。もっとも、ここ数日、自分の整音のことで悩んでいたので、いい映像といい音と、技術的にしっかりしているなぁ、とその部分では感心して見ていた。

映画を見た後、2つの映画館に3種類のチラシまき。その後、事務所に行って、9月9日に上映する新作の予告編を微調整。とりあえず、これを上映する。

夜は、インディペンデント映画の為の寄付制度を考える会なる、何やら難しそうな会議に参加。前半はニューヨーク在住(今日は宇野港藝術映画座もあったので日本におられた)の映像作家・タハラレイコさんがアメリカの現状を報告。ネットを媒介にして小口の寄付が活発に集まっている様子がよく分かる。次に、Our-PlanetTVの白石さんがNPO法と寄付税制がこの6月に変わったことを報告。そこで、映画製作を支援する新たなNPOを作ろう、というような話が盛り上がる。僕も2,3発言。今思うのは、要は映画製作を支援したい、盛り上げたい、一緒に盛り上がりたいという人がどれぐらいいるかによって、随分状況は違ってくるのだろうなあ、と思う。まずはそういう気分を作り出していくことが大事なのかもしれない。

未分類 — text by 本田孝義 @ 1:08:31

2011/8/21 日曜日

『ツリー・オブ・ライフ』

ここ数日のバタバタで少し疲れているので休もうかな、と思いつつ、歩いて行ける場所に映画館があるのだから、雨の中傘を差しつつ映画館へ行く。見たのは『ツリー・オブ・ライフ』。家族から始まる物語が、冒頭、宇宙の創生、生命の誕生を美しい映像で描くあたりはほとんど60年代のフラワームーブメントの映画みたい、などと思ってしまう。それはそれで面白くはあるのだが、でも、本作の肝はとてもシンプルに思春期の男の子の話だと思う。その描写がとてもリリカルで僕はその部分がよかった。父親との葛藤、母親への微妙な距離、性の目覚めなどなど、時代と国は違えど、ああ、あったなあ、と思えるシーンがいくつもあった。大きく違うのは、冒頭にも多く出てくる、神への問いかけだろうか。(僕はクリスチャンではないので。)思春期ものと思ってみれば、天地創造の映像は、まあ、なくてもいいようなもんだが、それでは映画の広がりがなくなる、とでも監督は思ったのかもしれない。(むしろ、そっちがやりたかったのだ、とは思うが。)蛇足ながら、現在のシーン(ショーン・ペン演じる大人になった主人公のシーン)は久しぶりに映画で現代建築を感じさせてくれる映像が続出していて興味深い。もちろん、それらの映像は必ずしもカッコいいものではなくて、どこかバベルの塔のように撮られていると思う。こうした映像を見ながら、正負どちらの意味でも、今の日本の現代建築をちゃんと撮った映画は少ないなあ、とあらためて思った次第。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:10:29

2011/8/20 土曜日

会議/『タケオ』

午後から、バイオハザード予防市民センターの幹事会。久しぶりに会う方もいて、いろんな話が盛り上がる。

その後、横浜・新港村へ急行。今日は『タケオ』劇場開会記念プレイベント。タケオくんのミニライブの前に、上映会場の準備。さしがに昨日やったので準備はスムーズ。19:00~ライブ。タケオくんのミニライブを見るのは2回目。津田龍一さんとの共演のせいか、ピアニカの即興演奏もどこか抒情性をおびて聞こえた。最後は会場を巻き込んでのアフリカンドラム。新・港村にタケオのドラムが響き渡る。いい感じ。その後、会場を移して映像の上映。過去のライブ映像集。野村誠さんと共演した映像があったのだが、なんとこの日、同日同会場(新・港村)の別ゾーンでは野村誠さんのライブを開催中。タケオくんとの共演映像でも野村さんの天才ぶりを見れて面白かった。(DVDの特典映像に53分たっぷり入っているらしい。見たい!)いずれも貴重なコンサート記録。熱気にあふれた夜でした。『タケオ~ダウン症ドラマーの物語』http://www.takeo-cinema.jp/ は来週27日よりポレポレ東中野で公開!

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:55:48

原稿書き/『破片のきらめき』

日中、朝鮮学校ダイアローグ出品作に関しての原稿書き。800字なんて多いなあ、と思っていたら、いざ書き始めるとまたたく間に800字超え。結局、削るのに一苦労。送信。

少し小降りになった雨の中、新・港村へ。VIDEO ACT!&ローポジションの上映会第一発目。仮設的な場所で上映会をするため、何かと考慮しなければいけないこともあり、バタバタ。でも、意外と早く準備完了。この天気なので、はたして人が来てくれるか心配だったが、とりあえず形にはなってほっとする。上映した作品は『破片のきらめき』。僕は以前見ている。映画を見ながら、この作品が始まりでよかったな、と思った。そして、観客の方々の反応も上々。特にアートに関して突っ込んだ感想・議論が起きて、横浜トリエンナーレ連携企画で上映出来たのもよかったな、とあらためて思った。その後、監督の高橋さんはじめローポジションのスタッフとともに、立ち飲み屋で軽く打ち上げ。ほぼ終電で帰宅。明日は、タケオミニライブ!

未分類 — text by 本田孝義 @ 1:59:19

2011/8/18 木曜日

悩む/予告編/打ち合わせ

昨日、威勢よく「次は整音だ!」みたいなことを書いたけど、いざ整音をある方に頼もうと思うと、それなりの予算が必要な話であり、今回はどこからも助成などを受けず、完全に自己資金で制作している身にとっては、はたして本当に頼めるのか、など諸々の不安がよぎるのである。そんなことをつらつら考え、もうしばらく検討することにした。

ホームページには記載したが、9月9日には久しぶりに「船、山にのぼる」を新・港村で上映をする。完成してからすでに4年も経っているので、その後、僕は何をしてたのだ、ということを少しでも報告したほうがいいか、と思い、新作の一部(予告編的なもの)を2分半ほど上映することに決めた。実際、作業をしてみると意外とサクサク2分半の予告編が出来た。と言うわけで、9月9日、上映します!

夜、その新・港村で打ち合わせ。明日の上映に関して。お知らせが遅れましたが、明日の上映、ぜひ、お越しください!

『破片のきらめき』(2008年/80分)
http://www.geocities.jp/hahennokirameki/
監督:高橋愼二

精神科病院の中にある造形教室。
このアトリエには様々な困難を抱えながら生きている人たちがやってくる。アトリエを主宰する安彦講平さんは、彼らに寄り添って40年、共に在る、かけがえのない創作の場を創り出してきた。
カメラは、彼らとの10年以上にわたる交流をへて、現代には稀に見る“魂の創作の場”を捉えた。

■8月19日(金)19:30~21:30
上映&高橋愼二監督トーク

■場所:新・港村内スーパースクール(横浜市)
http://shinminatomura.com/

■料金:500円(ただし、新・港村入場料300円が別途必要です。)

■問合せ;ビデオアクト上映プロジェクト
(045-228-7996 [ローポジション気付] )
jyouei@videoact.jp

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:33:10

2011/8/17 水曜日

諸々の交渉、ひと段落

7月半ばから、新作で撮影させてもらった方々に念のため確認のために編集した映像を見てもらってきた。1シーンをカットせざるをえなくなったのは残念だが、今日、最後の方に見てもらうことが出来た。快く了承してもらった。加えて、映画に使用したい音楽に関しても使用許可がもらえた。これで懸案だった諸々はひと段落。次はいよいよ整音に向かわねば・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:06:19

2011/8/16 火曜日

見る/会議

昨日、編集した新作を再び見る。今まで何度も見ていたシーンがなくなり、展開が唐突な感じは否めないが、一番重要で長いシーンはそのままあるから、本筋は変わらない印象ではある。まだ自分の中では馴染めない感もあり、もう一度、明日も見てみよう。

午後3時から某映画の製作委員会会議。こちらは9月3日に完成試写が決まっているので、もうあまり時間はないのだが、まだ完成していないので、心配ではある。引き続き、製作費のカンパを集めなければ。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:07:18

2011/8/15 月曜日

編集

新作の編集。諸般の事情でカットせざるをえなくなったシーンを断腸の思いでカットする。今日も一度全体を通して見たのだが、少しアンバランスになったこの状態がどうなのか、まだ客観的に判断できない。明日、もう一度見てみようと思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:09:32

2011/8/14 日曜日

アトミックサイト展

今日は暑い真昼間から自転車をえっちら漕いで、現代美術製作所に行って”アトミックサイト展”を見てきた。昨日見た展覧会が静謐だったとすれば、今日見た展覧会は心に爪をたてられるような、そんな気分になる展覧会だった。そういうことが悪い、と言っているわけではなく、3・11の原発事故を受けての展覧会であり、常にアクチュアルにアクティビストとしてアート活動をしてきたイルコモンズさんが監修しているだけあって、放射能下で生きることへの怒りが根底にあり、放射能下で生きなければいけないことが現実であることに向き合わされる、そういう意味だ。イルコモンズさんのビデオも全部見た。そして最後に、ユリア・レーザ+クラリッサ・ザイデル監督「レディオ・アクティヴィストたち/福島以後の日本のプロテスト」(60分/ドイツ/2011年)を見た。反原発のデモはマスコミがほとんど報道しなかったが、ネット上ではいくつも映像があった。が、よくよく考えてみれば、今のこの若者を中心にした反原発運動そのものを捉えたドキュメンタリー映画というのは、僕が知る限りなかったように思う。そういう意味ではドイツの監督が作った、というのは意味があると思う。ただ、僕の個人的な感想を言えば、素人の乱を中心としたデモの準備からデモへの生な感じは面白いのだけど、毛利嘉孝さんらの言説で背景を「解読」しようとしている部分がどうにも引っかかる。人によってドキュメンタリーに求めるものは違うと思うけど、僕はあまり解説を聞きたい方ではない。学者の方々の解説はそれ単体でどこかの文章として読めば納得出来る部分もあると思うのだが、反原発運動を一足飛びに日本の資本主義の矛盾、中東のような民主化革命と結び付けることに僕は抵抗がある。また、映画の中でこうした言説を聞くと、デモの生々しい感じが何か「回収」される気がしてしまうのだ。こういう見方はひねくれているのだろうか・・・。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:17:36

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