第50回VIDEO ACT!上映会
今日は夜、僕も加わっているVIDEO ACT!の上映会だった。今回で50回という節目でちょっと感慨深い。今日は「国鉄分割民営化で失われたもの」と題して2本を上映。まずは『レールは警告する』。ずっと国労問題を追い続けているビデオプレスが2005年に作った作品。ご存じのように2005年と言えばJR福知山線の事故により107名が亡くなる事故がおきた年。その背景には民営化によって利潤追求のあまり安全対策がおろそかになったことが指摘された。この構造はJR東日本も同じだ、ということを描く。同時に、安全性についての問題を指摘できなくなった、職場の閉塞感も浮かび上がる。数々の危険信号を指摘する場面を見ながらうすら寒くなる気がした。2本目は『国労バッジは はずせない! 辻井義春の闘い』。監督は湯本雅典さんで、湯本さん自身は元教師でご自身が教師を辞める過程を撮った『学校をやめます』という傑作もある。本作ではそうした経験も反映いているように思え、辻井さんへのシンパシーが節々に感じられた。たった一つの小さなバッジをつけただけで受ける理不尽な処分。2本共通して感じたのは、職場でものが言えない、風通しが悪くなることはろくなもんじゃないな、ということだった。上映後、製作者・関係者・お客さんと打ち上げ。
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