「MM9」
山本弘著「MM9」が文庫になったので読んでみた。MMとはモンスター・マグネチュードという、怪獣による災害の大きさを表したもの。(本書の設定。)怪獣襲来が日常化し、気象庁特異生物対策部が対処するSF小説。この気特対の活躍が読みどころ。いろんなタイプの怪獣が登場するのも面白いし、当然、怪獣映画・TVへのオマージュも。少し引っかかったのは、質量保存の法則を無視した怪獣は存在しないことから、いかにして怪獣が存在しうるかをハードSF流の設定で位置づけたところ。それはそれで面白くはあるのだが、一方で理屈っぽい、という気がしなくもない。毎日放送でドラマも始まり(脚本:伊藤和典!)、東京では見れないのかな、と思っていたらMXテレビで放送するようなので、こちらも見てみよう。
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