『スラヴォイ・ジジェクによる倒錯的映画ガイド』
ラカン派精神分析家であるスラヴォイ・ジジェクが映画について喋りまくる『スラヴォイ・ジジェクによる倒錯的映画ガイド』を見た。まぁ、倒錯的というのは基本的には潜在的性的欲望のことで、40本以上の映画のある場面をジジェクが精神分析する映画。150分、とにかく喋りまくる。特にヒッチコック、リンチは何度も言及される。見ているときは、ふんふんと思ったりしていたのだが、よくよく考えてみれば取り上げられている映画は分かりやすい映画・シーンがほとんどで、それほど深い、とも思えなかったりする。このドキュメンタリーが映画的に少し面白いかな、と思えるのはジジェクが映画が撮影された場所・セットもしくは似た場所で似せた画面の中で語っていることだろうか。僕はある時から精神分析にあまり興味が持てなくなったので、少し冷やかに見てたかもしれない。
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