2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

« アース・ビジョン 第18回地球環境映像祭 一日目アース・ビジョン 第18回地球環境映像祭 三日目 »

2010/3/7 日曜日

アース・ビジョン 第18回地球環境映像祭 ニ日目

少し遠回りな話から。2月末、『船、山にのぼる』の撮影を手伝ってくださった、林憲志さんが地元広島の神石高原町で上映会をされた。1本は『記憶と記録の間で』。もう1本が先の映画で監督・構成をされている、鈴木敏明さんが同じく構成をされている『食卓と海』だった。僕が関わっているVIDEO ACT!でもこの作品の販売をしているのに、見ていなくて、見たいなあ、と思っていた。そう思っていたら、同作品が今年のアース・ビジョン賞をとっていて、今日、上映されたのだった。だから、見に行った。前半、具体的なデータをたっぷり紹介しながら、日本の漁業がいかに衰退していったかが語られる。なかなかにジャーナリスティックな作り。後半、そうした現在の日本でもいろんな工夫を重ねながら、漁業を守っている人たちの姿が描かれる。思わず胸が熱くなる。35分という短い時間に関わらずいろんなことを考えさせてくれる、充実した作品だった。上映後、鈴木さんにご挨拶。次に見たのは、『ミツバチのブルース』。オーストラリアの作品。ステファン・ムーア監督。最近話題となった、ミツバチの大量死。本作はその原因を追う。特にミツバチに寄生するダニに焦点を当てている。欧米のドキュメンタリーによく見られるようなアップテンポで語られる。原因究明や外来種(ここではアジアミツバチ)の侵入阻止活動などまるでミッション・イン・ポッシブルのような趣。全作品上映後、銀座ミツバチプロジェクト副理事長・田中淳夫さんの講演。銀座のビルの屋上で養蜂をしている、という話題は聞いたことがあったのだが、具体的な話を聞くと、目からうろこが落ちるようなことばかり。特に興味深かったのは、銀座周辺には緑がかなりあって(例:皇居)、ミツバチが受粉する環境があるのだとか。そして、このプロジェクトが始まって4年、いろんな形で波及、大きな夢が広がっていることも語られていた。

未分類 — text by 本田孝義 @ 0:51:16

コメント (0) »

この記事にはまだコメントがついていません。

コメント RSS トラックバック URL

コメントをどうぞ