「鯨の王」
藤崎慎吾著「鯨の王」読了。前に同じ著者の「ハイドゥナン」を読んで面白かったので、最近出た文庫版を読んでみた。簡単に言えば、深海の巨大鯨の謎を巡って、様々な思惑が入り乱れる、というもの。深海艇や海の描写はとても面白いし、もし、鯨の音波で人を殺せるとしたら、という設定も面白い。ただ、思っていたのとは少し違った。僕はてっきり、鯨そのものがバイオテクノロジーで生み出されたものかと思っていたらそうでもなかった。巨大鯨の正体に謎を残したのは余韻としてはいいのだが、正体を明かしてほしかった気もする。もうひとつ、テロ組織はあまり小説の中では生きていない気もする。それでも、600ページを超える長さも読めました。
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