『海岸通団地物語』/VIDEO ACT!上映会
今日は2つの上映会へ。まず、ヨコハマ国際映像祭の上映プログラムにて『海岸通団地物語』を見る。馬車道に来るたびに気になっていた、海岸通団地。僕も何度か中まで入って建物を見たことがあるのだけど、味わいがある団地だなあ、と思っていた。再開発されると聞いて、残念だなあ、とも思っていた。また、僕の『ニュータウン物語』は一戸建の話が多く、いわゆる団地マニアには物足りないかもしれないけれど、少し重なる部分もあるかと思い気になった作品だった。見始めてしばらくは焦点がどこにあっていくのか少し分からず戸惑ったのだが、後半になるにつれ団地に住んでいる人達の人生が見えてくるにつれ面白くなった。監督の杉本さんのどんどん突っ込んでいく感じが(ちょっとガサツだけど)魅力かもしれない。団地は団地でも、港町特有の話(大晦日、船が一斉に汽笛をならす、など)も興味深かった。
その後、BankARTの様子が気になって行ってみた。正直言って、少し寂しい。この機会にしか見れない映像がいっぱいあるのに、残念。個人的には人が多いほど、『船、山にのぼる』のDVDも目に触れる機会が増えると思うので、残念。(この映像祭に合わせてDVD化したのだし。)「うちにもって帰ろう!映像アンデパンダン展」を覗く。どうしても気になったDVDがあったので、じっくりモニターで見て考える。結局、2枚買ってまた散財。ああ。
それから飯田橋に出て、VIDEO ACT!上映会。この上映会ももう47回目。よく続いているなあ、と自分でも思う。今日上映したのは、2本とも初めて作品を作った人たち。(偶然にも、上記『海岸~』の杉本さんも初監督だとか。)1本目は『るんみの場合』。るんみというのは人の名前。若い在日の方のドキュメンタリー。ほぼ2つのインタビューで成立しているシンプルな構成だが、在日から見た韓流ブームの話は興味深いし、拉致問題が大きく取り上げられた時の動揺の話などなかなかうかがえない話が聞けてよかった。2本目は『神の舞う島』。今、山口県の瀬戸内海では上関原発の建設で揺れている。現地ではかなり大変な状況になっていることは漏れ伝わって来るけど、マスコミはほとんど報道していない。このビデオは、反対運動を続けている祝島を描いた作品。ただ単に「反対」という視点ではなく、祭りの光景も含めて、どういう島なのかがよく伝わってくる。20分ほどの短い作品だけれど、この問題を伝えるには貴重な映像だと思う。
その後、打ち上げ。明日は自分の静岡での上映会。
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こんにちは☆
「海岸通団地物語」監督の杉本です。
このたびはご来場いただきありがとうございました!
そうして作品への貴重なアドバイスも本当にありがとうございます。
ご指摘の通り、作品前半部分の構成は最後まで悩んだところでした。
今後も、「私」と「団地」の関係は続いてゆきます。
2年半後の立て替えまで撮影を続けて作品にするつもりです。
是非、その折には再び観ていただけたら……
コメント by sugimotoak — 2009/11/12 木曜日 @ 20:47:30
>杉本さま
ご本人からの書き込み、ありがとうございます。
2年半後、また作品を見ることができますことを楽しみにしています。
コメント by 本田孝義 — 2009/11/12 木曜日 @ 21:42:55