2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2009/10/16 金曜日

DVD 作業終了/「光 松本陽子/野口里佳」/「アイ・ウェイウェイ展」

今日は、朝一番に、DVDに付ける小冊子の校正。先日見せてもらったものから大幅に編集を変えていて、ミニ写真集の趣が強くなったように思う。小冊子とは言っても、40ページあるから結構なボリュームだと思う。いくつか気になった点を伝えて、デザイナーの北風さんから入稿してもらう。これで、作業は終了。あとはプレス工場での作業を待つのみ。予定では間に合う。少しフライング気味に書けば、

『船、山にのぼる』 DVD
●2009年10月31日 BankARTショップにて発売開始。
●予価:2,400円(税別)
●発売元:BankART1929 http://www.bankart1929.com/
●DVD特典:予告編、小冊子(40P)
●英語字幕版も収録。(リージョンオール、NTSC)

といった感じでしょうか。

DVDの作業のこともあったので、他の予定を入れていなかったこともあり、午後、時間が空いたので気になっていた展覧会へ出かけた。会期末が迫っていたので。

行ったのは、国立新美術館で来週月曜日までやっている、「光 松本陽子/野口里佳」。僕は野口さんの写真がとても好きなので、新作を含む久しぶりの個展なので楽しみにしていた。2人の展示になっていて、どちらから見るか迷ったが、松本陽子さんの方から見た。一瞬、印象派を思わせる柔らかで大きな絵が目に飛び込んでくる。絵の前を通り過ぎると不思議な錯覚が。ふわっとした白色のせいだろう、立体ホログラムのように絵が浮き出て見えたのだ。なんとも不思議な体験だった。続いて野口さんの写真。順番が逆になったせいか、新作から見ることに。独特な光の捉え方が僕は好きだ。旧作を含めて見終わった時にふと思ったのは、最近の作品にはどこか荘厳さのようなものが感じられて、別の次元に向かいつつあるようにも思う。

国立新美術館に来て、何か近くで気になる展覧会をやってなかったっけ、と思いだし、ロビーにあったチラシを見て、思いだした。森美術館でやっている、「アイ・ウェイウェイ展」だった。目の前に六本木ヒルズがあるので、行くことにした。アイ・ウェイウェイと言えば、ドキュメンタリー映画『鳥の巣』で中国側の助言者のように出てきて、なんだか胡散臭い(失礼)強烈なおやじだなあ、という印象があった。だから、美術家としてどういうことをやってきた人なのか興味があった。確かに建築と美術を横断するような作品が多数あった。ちょっと面白かったのは、椅子を解体・再構成した作品があって、PHスタジオの初期の作品「家具φ」との近似性を感じた。(ただしアイ・ウェイウェイは他の作品でも職人の手を経た作品が多い。)ただ、僕は全体を見て、どうも落ち着かない気分が残った。それは何か、うまく言えないのだけど。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:26:02

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