「あの歌が聞こえる」
久しぶりに重松清さんの本「あの歌が聞こえる」を読んだ。一晩でさっと読めた。相変わらず、ずきずききて、ほろっとくるうまさは健在。(この本は週刊誌の連載から少し時間がたってまとめられた文庫オリジナル。)各章に印象的な曲が1曲描かれる青春小説。僕自身は昔あまり音楽を聞いていなかったり、重松さんと微妙に年齢が違っていたりで、曲自身にはあまり思い入れはなかった。けど、この小説は山口県が舞台なのですが、僕が育った岡山弁とかなり近い部分があったり、東京から見れば「田舎」と呼べそうな地理的距離があったりなど、「ああ、分る!」という感覚がいっぱいあった。小説は中学校から始まって、高校を卒業するまで。最後まで読み終わって、ああ、そういえば僕は高校の卒業式ってあんまり思い出がないなあ、ということを思い出した。そんなせいか、昔の友達が出てくる夢を見た。
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