「グリーン・ニューディール」
NHKの番組を本にした(番組は未見)「グリーン・ニューディール 環境投資は世界経済を救えるか」という本を読んだ。オバマ大統領になって、アメリカが大転換をしている話は耳にするわけだけど、具体的に何がどうなっているのかはあまり気にしていなかった。この本を読む限りでは、自然エネルギーでの発電、スマート・グリッドと呼ばれる新しい送電網などかなり本気で変化がおきていることが分かる。同時に、相変わらず縦割り行政の弊害で、技術力はあっても生かす政策が打てない日本の姿も。また、アメリカは環境第一で転換しているだけではなく、エネルギー安全保障(できるだけ自国でエネルギーをまかなう)の観点で転換しているのもわかる。その点でも、日本は遅れているのだろう。もっとも、「環境問題」としてはいくつも疑問があるけど、とりあえず置いておく。
なんでこういう本を読んだかと言うと、極めて個人的な事情。この本にも投資家の話が出てくるが、「環境バブル」と言われるほど新たな投資先にもなっている。僕は投資家なんてものじゃないが、前にも書いた亡き父のなけなしの遺産を相続して、証券会社で運用していたりする。自分でも笑うしかなかったのだが、昨年の金融不況で資産は一気に半分になった。今年になってから少しずつ回復していたのだが、証券会社の方の勧誘もあって、一部を別の形で運用することにした。それが、グリーン・エネルギー・ファンドというもので、アメリカのグリーン・ニューディールに関わる企業に投資する、というものだ。まあ、よく分からないので、いいか、と思って運用方法を変えたはいいけど、今更ながら実態がよく分からないので、参考に本を読んでみた次第。現実にはいきなり下がって損をしている。ああ。所詮、悪銭身に付かず、といったところか。(悪銭ではないと思うけど・・・。)
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> 現実にはいきなり下がって損をしている。
お気の毒に…。でも、長い目で見ればこの分野は有望かもしれませんし、短期的に一喜一憂されないことも肝要かも。
コメント by カトちゃん — 2009/7/11 土曜日 @ 22:12:17