「レッドムーン・ショック」
「レッドムーン・ショック スプートニクと宇宙時代のはじまり」という、ノンフィクションを読み終わった。長めの本だとは思うが、飽きることはなかった。いわゆる、”スプートニク・ショック”の裏話・人間ドラマを克明に描いている。読んで興味深かったのは、スプートニクも大陸間弾道弾(ICBM)の開発過程で、偶然のように生まれたものだということ。宇宙開発は「科学」か「軍事」か、いつも問題になるわけだけど、始まりから「軍事」だったわけだ。たまたま読書中、世間で大騒ぎをしているのは、北朝鮮のテポドンで、「衛星」か「ミサイル」かが話題になっているわけですが、「ロケット」としては大きな違いはない。また、この本で面白かったのは、アメリカもほとんど宇宙開発に関心がなかったこと。だからこそ、”スプートニク・ショック”が大きかったわけですが。こうした本が描かれるのも、ソビエト連邦がなくなって、いろんな資料が出てくるようになったからだろう。
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