2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2009/2/28 土曜日

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

久しぶりに映画館へ行った。見た映画は『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』。監督がデビット・フィンチャーということで気になっていながら、なかなかタイミングがうまく合わず、やっと見れた。

見始めてから、あることに気付いた。老人として生まれ、だんだん若返る話、とは知っていたわけだが、そうか、こういう話は「小話」あるいはちょっとした「ホラ話」みたいなもんだ、と思った。その構造に気付いたせいか、まるで文芸映画のような語り方に違和感を感じて、その違和感は最後まで解消されなかった。なぜかと思ったら、例え「ウソ話」だとしても、若返っていくベンジャミン・バトンのことを周囲が意外とあっさり受け入れていて、特段ドラマチックな展開もないからだ。デビット・フィンチャーもトリッキーな演出はほとんどなし。まあ、ブラッド・ピットの顔をいじくりまわすのが最大のトリッキーではあるのだが。驚きも感動も薄め、というのが僕の感想。

未分類 — text by 本田孝義 @ 23:48:07

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