打ち合わせ/「イノセント・ゲリラの祝祭」/『TOKYO JOE』
横浜の某所で打ち合わせ。年末からの引き続き。とりあえず、僕の案は示したので、具体的にどう進めるかがこれからの課題。本決まりになると、しばし忙しいかもしれない。
横浜に向かう電車内で「イノセント・ゲリラの祝祭」読了。なんだかんだと、「チーム・バチスタ~」以後、シリーズを読んでいる。本作は、面白さから言ったら微妙。「医療事故調査委員会」が舞台のように帯に書いてあったので、ミステリー(謎解き)の部分を期待したのだが、医療事故調査委員会をどう創設するかという話で、その多くは厚生省での検討会のディスカッション。何度かこうした検討会は傍聴したことがある。小説だから読みやすい、という人もいるかもしれないが、著者の「死因不明社会」の方が僕はいいと思う。同著はいい本だと思う。
夜、渋谷で『TOKYO JOE マフィアを売った男』(ドキュメンタリー映画)を見る。”TOKYO JOE”と聞いて、僕はハンフリー・ボガード主演の『東京ジョー』のことを思い出したのだけど、(と書きつつ、ストーリーはさっぱり忘れてしまった。ちなみに、同作を大学時代自主上映したのだが、その後、製作から50年近くたってなぜか劇場公開。今ではDVDも販売されていたりする。)ホームページを読むと、やはりこの映画のせいで、”TOKYO JOE”と呼ばれることになったそうな。加えて、大物プロデューサーが製作したドキュメンタリー、ということもあって気になっていた。で、見た感想はどうにも面白くない。シカゴマフィアを壊滅させた日系人と聞くだけでワクワクするが、本人が亡くなっていることもあって、基本的にインタビューで構成。亡くなった人を描く場合、まあ、しょうがないとも思うのだが、構成に釈然としなかった。映画は銃撃事件から命拾いし、FBIに協力する話から始まるのだが、このエピソードが長い。途中、これは女性捜査官のドキュメンタリーか、と思ったらそうでもない。痺れをきらしたところで、主人公の生涯が描かれる。どうもバランスが悪い。特に最も腑に落ちないのが、主人公はマフィアの中でどういうポジションにいたのかがよく分からない。だから、「マフィアを売った」と言われても、意外と緊張感が薄い。映画としてはどうにも中途半端な印象。
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