お盆/『恋や恋なすな恋』
僕の周辺でも多くの人が休みをとったり、故郷に帰ったりしているようだ。僕も少しだけ故郷に帰ることを考えたのだけど、実家に帰ったって誰もいないし、4月には父の墓参りもしたし、母にも会ったし、まあ、帰らなくてもいいかな、と思い、お盆だからといって故郷に帰るのはやめにした。どこかに旅行に・・・という気もおきなかったし。
おまけに東京では再上映中だから、目覚めはよくない。具体的な数字は聞いていないのだけど、初日の感じでは苦戦しているのではないか、と。
けど、まあ、しばらくのんびりしよう。
夕方、シネマヴェーラに行って、『恋や恋なすな恋』。監督は僕が大好きな内田吐夢。今年生誕110年とかで特集上映をやっている。好きだ、と言いながら見ていない作品もある。で、今日見たこの作品は「実験的」なんて書かれていることが多いので、ずっと気になっていたけど見逃していたのだ。確かに途中、アニメや舞台劇などが入ってくるのだけど、奇をてらった、という感じはしない。内田吐夢って、不思議な監督で、物を「語る」ために必要だと思ったら平気で大胆なことをやる人なのだ。だけれども、基本的には東映でずっと撮っていたから、そこは東映カラーの正当で時々ふっとはみ出す、その感じがたまらない。それにしても、色調が独特で僕はそこも好き。今作で言えば、黄色の花畑(それも廻る!)で大川橋蔵が舞う、そのまがまがしさと美しさ。
明日も通うような気がする・・・。
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