原稿書きと編集/『王妃マーガレット』
今日はバイオハザード予防市民センターの会報向けの原稿を延々書いていた。やっと書き終わった、と思ったら、他の人の原稿を編集。なんとか来週、印刷できればいいのだけど。(まだ、原稿が集まらない・・・。)
夜、東京シェイクスピアカンパニーの演劇公演「王妃マーガレット」を見に行った。川野誠一さんが客演されていて、誘っていただいたのだ。僕はシェイクスピアはてんで疎いので、ちょっと心配だったのだが、見初めてしばらくしてから、すぐ馴染んだ。(もっとも、今作はシェイクスピアそのものではなく、登場人物の一人を主役にしたもののようだけど、それすら僕にはよく分かりません。)マーガレットがフランスからイギリスのヘンリー六世に嫁ぐことから起きる、権謀術数、疑心暗義による悲劇。川野さんはセリフが少なかったものの3役をやられて大変そうだなあ、なんて思ってました。(同じ芝居の中でよく役を変われるものだ。)
僕は芝居を見ながら、つい黒澤明監督の『乱』を思い出していた。『乱』はシェイクスピアの「リア王」を下敷きにしているのだけど、僕は日本でこの映画の評価が不当に低い、と常々思っている。この映画は狂った映画です。そして、老人である影虎が確かに主役ですが、物語の中心にあるのは楓の方が男をそそのかし、男が勝手に自滅し、国が滅ぶ話です。これは恐いです。その楓の方とマーガレットが少し重なって見えた。楓の方も悲劇が背景にあって、復讐するわけですし。
トラックバック URL :