2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

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2008/5/28 水曜日

『サルサとチャンプルー』/総会

相変わらず、今日も映画を見に行った。

見たのは『サルサとチャンプルー』。こうして次々とドキュメンタリー映画が上映されているのはありがたい。今公開中で見ていないものもあるし、今週から6月にかけても色々公開されるし。どれだけ見れるでしょうか・・。

さて、このドキュメンタリー、ごくごく大雑把に言うと、キューバに渡った日系移民の話。始めの方は、ちょっと何を描こうとしているのかよくわからなくて、少々戸惑ったものの、後半(特に2回目のキューバでの撮影)からぐっと面白くなった。パンフレットを読むまでよく知らなかったのだが、確かにブラジル移民の話はいっぱいあるけれど、キューバ移民の話はほとんど報道されていないのでした。映画の中では移民1世にあたる、島津三一郎さんが強い印象を残す。「楽しいことばかりだった、はははっ」と笑うあの笑顔。こういう顔に出くわすのもドキュメンタリーを見る楽しみ。なんと100歳になられたそうだ。多くの2世、3世が登場して、複雑に入り混じった「民族性」が浮かび上がっていく。こういう、文化がごちゃまぜになっていくところが監督の波多野さんの興味をかきたてたのだろう。僕はふと、かつてのニューエスト・モデルの名曲「雑種天国」を思い出していた。(映画はKACHIMBA1551で終わるのだけど。)

その後、某所にて会議室の予約。新井秀雄さんを支える会の総会をやらなければいけない。最近はともかく、昨年末から4月末まで忙しかったからのびのびになっていたのだ。新井さんは僕の映画『科学者として』の主人公。映画公開後、所内で処分を受け、処分撤回を求めて裁判を闘ってきた。その裁判も、昨年末、最高裁で上告棄却されてしまった。支える会は新井さんの裁判を支援する目的で活動をしてきたから、結果はどうあれ、会の存廃を含めて今後のことを決めないといけない。事務局長としては責任重大。この間の活動を総括しないと。いずれにせよ、映画が出来て9年、やっと映画が完結するのかもしれない。

未分類 — text by 本田孝義 @ 22:02:52

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