3日間
東京上映を終えて、次の日の朝、大阪へ向かった。その3日間のことを。
4月26日 朝7時過ぎの新幹線に乗って、大阪へ。あまり寝ていなかったので、新幹線で寝ればいいやと思っていたら、これが寝れない。寝不足の状態で10時半頃、シネ・ヌーヴォへ。なんとか上映に間に合った。観客はそれほど多くはないのだけど、基準が分からないから多いのか少ないのかよくわからん。父の同級生の方も見に来てくださっていた。上映後、簡単な舞台挨拶。しばし休憩した後、午後1時から短編の上映。あれこれ好き勝手にしゃべりながら。大阪でお世話になった、樋口よう子さんも見に来てくださった。午後3時からは『ニュータウン物語』の上映。上映後、少しだけお話。その後、支配人の景山理さんとスタッフの方々と近くのお店で鍋。あれこれにぎやかな話をしつつ、2軒目へ。僕はすっかりウーロン茶。タクシーで宿泊先へ。シネ・ヌーヴォの方々、ありがとうございました。3週間、よろしくお願いします。
4月27日 朝起きて、一路、奈良の橿原市へ。7年ぶりぐらいに母に会う。まあ、お互い年をとる。つもる話も・・・といきたいところだが、ぽつぽつと話す程度。お昼に寿司を食べて、午後1時には暇。今度は岡山へ。夕方、岡山映画祭代表の小川さんに会う。東京上映の報告など。聞けば、明日、岡山で撮影していた福間健二監督の『岡山の娘』のマスコミ試写があるとのことなので、滞在を1日伸ばして、見ることにする。夜、今は誰も住んでいない実家に帰る。
4月28日 朝、妹に迎えに来てもらって、父の墓参りに行く。その後、同郷の映像作家・中村智道さん宅へ。音以外はほぼ完成した、新作のアニメーション『蟻』を見せてもらう。これは間違いなく、狂った傑作(になると思う。)。東京でも、5月末に上映されるから必見、僕も完成版を見たい!
その後、中村さんと昼飯を食べていたら、ユーロスペース経由で長野県松本市の方から問い合わせがあり、ばたばたと松本での『船、山にのぼる』の上映が決まった。この調子で続いてくれれば・・・と願う。
夜の試写会まで時間が空いたので、何か映画を見ようと思っていたら、シネマ・クレールで『ブラブラバンバン』をやっていたので見ることに。この映画館は僕が岡山にいた時はなかったけど、貴重な貴重なミニシアター。で、『ブラブラバンバン』は原作の漫画をよんでいたせいもあって期待はずれ。ストーリーはかなり原作に近い(大分前に読んだから忘れてるけど)と思うけど、もっと爆裂した演出のほうがよかったんじゃないかな、と思う。それにしても、僕も中学・高校と吹奏楽をやっていたから、ラストの「ダッタン人の踊り」はちと懐かしい。確か中学3年の時に演奏したけど、その時はあまり好きな曲じゃなかった。そうそう、この映画館の近くには岡山市民会館があって、僕にとっては思い出深い場所だ、なんてことも思い出した。
午後7時から『岡山の娘』の試写。まことに不思議なテイストの映画。大西さんが撮影した岡山の風景が素晴らしい。福間さんから音のことを聞いていたので、ついつい音を気にしながら見る。まあ、こういう見方は普通じゃない。上映後、音のことを含めて、あれこれいいたい放題言ってしまった。でも、僕は建設的なことを言ったつもりだ。
さらにその後、最近オープンしたばかりで、行ってみたいなと思っていた、アートリンク・センターへ行った。前から知り合いの真部さん、田野さんが関わっているアートリンク・プロジェクトがついにギャラリーをオープンさせたのだ。ここまで大きくなったのは心から素晴らしい、と思う。今後、さらに面白いことが生まれそう。そして、夜中の12時半までお二人と中村さんと4人でまた飲んだのでした。
4月29日 午前11時半の新幹線で帰京。
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