『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』/会議
今週は映画見たおし週間。
そんなわけで、今日見たのは『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』。映画館は団塊の世代と思しき世代で熱気むんむん。若者でもない私のような中途半端な世代はさらに少数。あさま山荘事件自体、僕は4歳でまるで記憶ナシ。必要に迫られて、新左翼史ぐらいは読んでいるけれど。
僕は映画を見ながら、久しぶりにこんなお尻がもぞもぞする、座り心地が悪い思いをした。普通、こう書くと、ダメなパターンなのだけど、事実は逆で、画面に圧倒され、何度もすごい、とつぶやいていた。だからこそ、映画の中で展開される話の凄惨さ、やりきれなさにどうしようもない焦燥感を持ったのだ。特に、山岳アジトに行ってからの総括という名のリンチにおいて。なんて彼らは真面目だったのだろう。真面目すぎたのだろう。「共産主義化」「総括」「自己批判」という言葉がまるで何かの呪文のように響き始める不気味さ。もっとも、僕は「個人の共産主義化」が何を指すのかよく分からなかったのだけど。もう一つ、この辺の話を聞くたびにいまだによく分からないのは、「武装革命」を本当にこのレベルでやれると思っていたのだろうか、という疑問。しかしながら、この映画は間違いなく、苦い苦い青春映画。役者もよくがんばっていた、と思う。撮影、演出も気をてらっていない、直球勝負。だから、とんでもなく力作。だけれども、傑作と言うには何かためらいを覚え、そのためらいは何なのか、ちょっと考えてしまうのだけど。
夜、VIDEO ACT!の会議。今年10周年なので何か出来たら良いな、と思っている。
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