分岐点
ただいま午後8時55分。ここのところ、毎日午後9時前にはそわそわしている。元来気が弱いせいか、今日はどうだろうか、と気になってしまう。精神衛生上、よろしくない。
最近、今までにあったいろんな分岐点のことを考えている。2003年6月、PHスタジオの池田さんから「今から灰塚に来て」という電話を断っていたら、今回の映画はなかったかもしれない。あるいは、2007年3月末の文化庁の締め切りに間に合っていなかったらどうなっていたか。完成後、ユーロスペースで上映できれば、と思い、支配人の北條さんに見てもらった時はどうか。具体的に上映を検討した時に、公開時期を春にしてレイトショーを選択した(せざるをえなかった)時はどうだろう。(ちなみにロードショーを望んでも、いろんな条件から考えてなかなか思ったようにはいかない。要はこちらの「興行力」も冷徹に判断されるからだ。)あるいは、いくつかの映画賞・映画祭に応募して、落ちた時にへこんでやる気をなくしていたらどうだったか。いや、それでも昨年秋から、現地の方、広島・岡山の方に見てもらって、「よかった」「感動した」などと言われ、元気をもらったのだけど、上映していなかったらどうだったろう。はたまた、マスコミ試写が徐々に盛り上がって、想像以上にいろんな媒体で取り上げてもらったことがなかったら、今頃、どんな上映になっていただろう。
うまくいかないことも間々あるけれど、いくつもの分岐点を過ぎて今があることは間違いない。
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