2008年春、渋谷ユーロスペースにてレイトショーされる
映画『船、山にのぼる」の監督・本田孝義のブログです。

本田孝義

« 花見頭痛 »

2008/4/7 月曜日

映画の公開

とりあえず初日があけて、宣伝担当の原田さんと電話で状況分析。当たり前(?)の話ではあるのだが、レイトショーでは日曜日~火曜日ぐらいはどんな映画でも観客動員は落ち込む。だから僕も、一喜一憂するのではなく、落ち着いて受け止めたい、と思う。(何せ映画館から毎日の入場者数の日報が届くのだ。何人入ったかはたちどころに分かる。)普通は監督が気にすることではなく、配給会社が気にすることなのだろうけど、両方兼務していると、まあ、精神衛生上よろしくはない。

今日は日経新聞朝刊文化面にPHスタジオの池田さんの文章が載った。かなり大きな記事だしこの欄は定評がある欄なので僕もうれしい。

そう、映画を公開することにはいくつか大切なことがある。もちろん、映画を公開して儲けたい、などという気持ちがないといえばウソになるが、単館・レイトショーの公開だけでそう儲かるもんではない。

ならなぜ公開するかといえば、「見てもらいたいから」というのが素直な気持ちだろうがそれだけではない。そうそう思ったようにいくわけではないのだが、映画を公開するとなると様々なメディアが映画の紹介をしてくれる。「宣伝」だけの見地で言えば、一つでも多くの記事が出て、一人でも多くの方に見てもらう、ということになるのだけど、一つ一つの記事は映画が「存在する」という証明でもある。作り手としてはその「存在証明」を求めている部分もある。同時に、劇映画の場合はやや事情が違うと思うのだけど、だいだいどんなドキュメンタリー映画でも、「伝えたいこと」があるからこそ、映画を作っているはずだ。僕の場合ではPHスタジオの「船をつくる話」というアートプロジェクトを知ってもらう、ことがやはり大きい。そういう意味でも、映画を紹介してもらう中でプロジェクトのことも伝えてもらえるので、とても意味があるのだ。

今回、幸運だったのか、今日点検してみたら、これから出るものも含めて30以上の媒体に紹介してもらっている。そのことだけでもやはり大きなことだと思う。

未分類 — text by 本田孝義 @ 21:50:42

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