『タンタンの冒険』
今日は、『タンタンの冒険』を見た。スピルバーグ念願の作品、っていうのはもう随分前から言われていたけれど、予告編を見た印象はよくなかった。で、本編を見てもその印象は変わらなかった。僕は3D・吹き替え版で見た。(3Dは時として字幕を読むのはしんどいことがあるので。)まず、あの「絵」に僕はどうも馴染めなかった。パフォーマンス・キャプチャーという、人間の演技をデータとして取り込み、それを元に3DCGにした映像。これは最近の作品でロバート・ゼメキスも追求してきた技術だが、僕にはどうも目指しているのが「リアルな映像」なのか「アニメ」なのかどうもよく分からないのだ。リアルな映像なら実写でいいわけだし、アニメならアニメらしい絵、というのもある。言ってしまえば、リアル6:アニメ4ぐらいの映像は、どうも僕の生理的には気持ち悪い映像なのだ。それはもしかすると、僕はアニメファンではないが、それなりに日本のアニメに馴染んでいるからかもしれない。ただ、もちろん利点もあって、アニメでしか表現できないような表現も多々あって(一番顕著なのはモロッコでのアクションシーンか)それはそれで確かにすいごいとも思った。もうひとつは、ストーリー的にも新味に乏しい。大雑把に言えば、宝探しの話なのだけど、こういう話はなんだか古臭いものに思えてしまった。僕にとってはどうにも乗り切れない映画だった・・・。
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