メイシネマ祭’11 『大丈夫。』
今日は午前中、カット表とにらめっこ。実際に編集してみなければ分からないことも当然多し。
午後、メイシネマ祭に行って『大丈夫。―小児科医・細谷亮太のコトバ―』(伊勢真一監督)を見る。伊勢真一監督の最新作。前作『風のかたち』の姉妹編、と聞いていたが、音楽でいう変奏曲のようでもあった。いつも風景が美しい伊勢監督の作品だけど、本作ではさらに風景のショットが多く、内省的なものも感じる。それもそうで、本作では小児がんで亡くなった子供たちのことと(ちなみに小児がんは今では不治の病ではなく、7~8割の子どもが治るそうだ。前作『風のかたち』は小児がんと闘っている子どもたちのキャンプの様子を中心に描かれている)長年、小児がんに向き合ってきた医師の細谷亮太さんの俳句が数多く紹介されている。まるで生と死の境界の淡さとでも言うか、事実を元につづられているけれど抽象的な世界にも感じられる。それでも、ふと心が勇気づけられる、そんなところが伊勢監督らしいと思う。
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