原発事故
今日、知人から「福島原発はこらからさらに悪化する可能性が高いので東京から逃げた方がいい」という電話をもらった。声をかけてもらってありがたかった。本当は、ある方を連れて逃げれないか、という話もあったのだが、諸事情で僕は逃げることが出来ない。残念ながらその部分では役に立てそうにない。
今まで原発に反対してきた人たちが危機感を煽り過ぎではないか、という批判がネット上に散見される。昨日も書いたが、同じ状況を見ても「評価」が違うのでしょうがない。現時点で政府や東電は「健康に影響がない」という発表を行っているが、正確には「ただちに」影響がない、(例えば急性白血病など)という話であって、もっと長い時間のスパンで見た場合には影響がある、と僕は思う。特に見解が分かれるのは内部被ばくだ。原発を推進してきた人たちは内部被ばくをあまり重視してこなかった。一方、原発を批判してきた人たちは、内部被ばくにより、10年後・20年後発癌する可能性まで視野に入れて原発の危険性を考えてきた。内部被ばくの発癌性はなかなか立証するのが難しく(なぜなら、ある日癌を発症しても、その原因が何であるかを特定するのが難しいからだ)、少なくとも発がんのリスク要因が高くなる、という言い方にならざるを得ない。また、レントゲンや(本当はレントゲンですら浴びないに越したことはない)自然被爆との比較も見られるが、原発の事故では(本来は通常の運転でも)そこにさらに+される、ということはあまり説明されない。僕の考えでは、少なくとも東京では今すぐに死ぬような危険性はないが、将来的に発癌するリスクは高まっている可能性があるので、そういうリスクを回避したい人は退避も視野に入れておくといいかもしれない。
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