『イップ・マン 葉問』
今日は『イップ・マン 葉問』という、香港のアクション映画を見た。イップ・マンとは実在の人物で、ブルース・リーの師匠だった人。主演はドニー・イェン。僕の周囲でもかなり前から、アクション映画好きの人の間ではドニー・イェンの評価は高かったのだけど、今一つ華がないせいか、カンフーの技術はすごいのだけど、どうも日本での人気はいまひとつだったような気がする。それは多分、本作の上映にも表れていて、東京では1館の公開。昨年の香港でNo1ヒットらしいのに。(加えて言えば、本作は続編であって、『イップ・マン 序章』という作品が1作目らしい。実際見ていないので分からないが、日本が敵役で出てくるから、敬遠されたらしい。今上映中の2作目が5000人動員を達成すれば1作目を公開、というのもなんだかなあ。)前置きが長くなった。作品はよかった。久しぶりに、本格的なカンフー映画を見た、という満足感があった。ドニー・イェンは確かに、華がないと思うのだけど、今作では(実像は知らないが)誠実で実直なイップ・マンというキャラクターに見事にはまっていて、なおかつカンフーの早さも相まって素晴らしい好演。映画もそれなりのスケール感があり、あまり奇をてらった演出をせず、真正面から描いたこともよかったと思う。最後に付け加えれば、音楽は川井憲次。ラスト近くは川井節の熱い音楽に胸が熱くなる。
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