石上純也展
とあることがありまして、建築家の石上純也さんのことがここのところ気になっていました。ヴェネチア・ビエンナーレ建築展で受賞した、ということとは直接関係があるわけではないのですが。そう思っていたら、資生堂ギャラリーで「石上純也展建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?」をやっているのを知って、見に行ってみた。展示は約60の模型の展示。建築関係の模型の展示となると、やたら精巧でそれなりの大きさを持ったものが多いと思うのですが、本展の模型は一つ一つが小さく、その小ささに意味がある展示だと思います。実際に建てられた・建てられつつあるものだけではなく、建築の可能性を探るステディー模型も数多くありました。淡い色をパステルっぽく彩色したものもあり、ちょっと見にはかわいい感じにも。多くの建築で軽さ・引き算で設計された感じを受けました。少し前の僕なら単純に「いい」と思ったと思うのですが、今の僕の興味は少し違うところにあり、その違いも考えていました。でも、僕にとってはあるヒントがある展示でした。
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