「朝倉摂展 アヴァンギャルド少女」
今日は午後から久しぶりにBankARTに行って「朝倉摂展 アヴァンギャルド少女」を見てきた。演劇に詳しくない僕でも朝倉摂さんのお名前は知っていて、舞台美術の大御所、というぐらいの認識しかない。舞台美術の展覧会ってどういう感じなのだろう、と思いながら会場に向かった。3Fには1/2の模型が。さすがに本物の舞台ではないわけだけど、なんとなく立体的に舞台を感じる。次の部屋の写真がとてもよかった。舞台写真ではあるのだけど、巨大な布に印刷されていて、風に揺らめいているさまから舞台に思いをはせることが出来た。さらにその奥には、演劇の公演が出来る新しい空間が広がっている。(だから、本当に面白いのはいろんな公演を見に行くことかもしれない。)2Fでは今までに朝倉さんが手掛けられた舞台美術のドローイングが膨大に展示してある。イメージ画のようなものから徐々に空間が立ち上がってくる様子を見ることが出来る。キャプションにも書かれていたけど、こうした舞台は基本的に生モノで、ある期間を過ぎると消えていくものだけど、ここに展示してある資料は今となると大変貴重なもので、きちんと公的な機関が収蔵し、研究されるべきものであることを痛切に感じた。海外の高い絵を買うのもいいけど、自分たちの足元の文化も大切にしないと。1Fでは、朝倉さんが描かれた絵本の挿絵が数多く展示されている。僕が子供のころ見た、「龍の子太郎」は朝倉さんの絵だったのかもしれない。色々な意味でとても画期的な展覧会だと思った。
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